用務員ぢょんたが日々勝手なことを書き綴っています。
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2008/11/28

アイアンマン

2008年アメリカ/★★★★★★★7点


同名マーベルヒーローの実写映画版。天才発明家が平和を守るため、自ら開発したパワードスーツを装着して活躍します。

「ジュラシック・プラネット」を観たあとだからではないですが、最新のVFXをふんだんに使ったド迫力の映像です。「中に入っている肉体が衝撃に絶えられないだろう!」などと野暮はいってはいけません。いろいろと秘密があるんです、きっと。

お話もわかりやすくしっかりしていて、アメコミ好きの方にはおすすめのたいへん楽しめる作品です。主人公役のロバート・ダウニーJr.がカッコいいし、秘書役のグウィネス・パルトローは魅力的です。エンドロールのあとワンシーンありますので、流れ出しても帰らないで最後まで観ましょう。なんと!そのシーンにだけサミュエル・L・ジャクソンが登場して意味深なことをいいます。これは次回作へのフリですね。楽しみです。

2008/11/26

国籍法改正案 その2



いままでの国籍法は、外国人女性と日本人男性の間に生まれた子供は、両親が結婚していないと日本国籍が与えられなかった。それがこの度の改正案で「父親が認知さえ」すればいいということになりそうだ。

どういうことが起るかというと、日本人男性なら誰でもいいから「30万でよろしく」と頼む(バレる要素がないけど一応罰金が20万円だから)。そいつが「そうそう、俺の子だよ」といえば、その子は日本人。(何人でもオッケー)

極端な例をいくつか挙げると、
日本に住みたい中国人の親子(母40歳位、子20歳位)がいたとする(他人でも可)。斡旋業者に頼み認知してくれる日本人男性を用意する。その日本人が「そう18年くらい前に中国にいったとき出来ちゃったのよ、認知します」といって書類を書けばその子は日本国籍がもらえる。(子が日本人なら親は外国人でも「在留特別許可」というものがもらえて長期滞在可能)

日本に憧れる韓国人女性(20歳)がいたとする。「わたし日本に住みたいの、仕送りするから」と母親に頼む(他人でも可)、(あるいは孤児院から適当な子供を借りてきて)以下同。

売春宿で働いていて観光客との間に子供が出来てしまったフィリピン女性(20歳)がいたとする。以下同。

自国で犯罪を犯したブラジル人がいたとする。以下同。

逆もアリで、外国人の愛人を日本に呼んで囲いたい場合にも使える。

ようするに【19歳までの子(見えればよし)】+【母親と名乗る外国人女性(他人でもよし)】+【認知する日本人男性】が揃えば、なんでもありだ。認知偽装シンジケートというビジネスができて、外国人が大量に民族移動してくるだろう。

いいだろうか、日本人としての教育も受けていないし、日本人としての誇りもプライドもない人々が大量に流入してくるのだ。「悪いことをしてもバレなければいい」「気を許して盗まれるやつがマヌケ」という考え方を持った外国人は多いので、当然、治安が悪くなるだろう。犯罪は増え、おちおち夜中に出歩けない社会になるかもしれない。

さらに、日本国籍を得た人から生まれた子供は当然日本人なので、何十年か経つと、日本文化の中でも特徴的な「相手をうやまう心」「へりくだったものの考え方」「謙虚な姿勢」など、日本特有の道徳観というものが失われてしまうのだ。六十数年前、自国を守るため特攻機で散っていった人たちは、そんな日本を夢見ていただろうか?(ちょっと飛躍したが)

どんなものだって同じ状態を永久に保つ事はない。100年後、日本人はネイティブ・アメリカンのようになっているのかもしれない。

とにかく様々なことが懸念される「国籍法改正案」は、18日に衆院本会議で、全会一致で可決、参院に送付された。これからどんな時代になっても、せめて「自分の中の日本人」だけは失わないようにしたいと思っているワシだった。

2008/11/25

ジュラシック・プラネット

2006年アメリカ/★★★★4点


冒頭、いかにも作り物っぽい宇宙船が惑星を背景に通過していきます(思えばこの時点で気づくべきだったのです)。SOS信号を受信してスタートレックのような転送で謎の惑星に降り立った一団。なぜか中世ヨーロッパのような町並みだ。兵士、科学者、医者らはこれからこの星の調査に入るらしい...と、いきなり恐竜が登場して、おいおい隊員の一人が食われてるよ。



恐竜のアップは作り物で、全身のシーンはCGなのだが、これが45年前の『アルゴ探検隊の大冒険』並のちゃっちい動き。「いまどきテレビゲームだってもう少しよく出来てるぞ」と突っ込ませるのが狙いとしか思えないほどの軽い恐竜は、リアル時と色まで違う。+1点。



そうこうしているうちに、謎の神殿にたどり着き、この星の本来の住人「カマキルゲ」登場! しかし星の過去を語ったのち、さっさと死んでしまう。どうやら隊員たちは実験のため(なんの?)、母船の艦長だか提督だかにハメられたらしい。爆薬数発で火山が噴火して地下の恐竜たちも壊滅させたが、生き残りが襲ってくる。隊員たちははたして無事帰還できるのか!

最初に転送してきた際、いなくなったという科学者たちの話はいっさい出てこないし、転送できるほど科学が進んでいるわりには武器はいまと変わらない自動小銃だし、なにかと突っ込みどころ満載の超B級映画でしょう。(エンドロールにNG集まであったので受け狙いで作っていると思われます)

アルバトロス系と違い、パッケージと内容がちゃんと一致していますので安心してご覧ください。

2008/11/24

漢字って感じ



友人とレッド・クリフ(三国志)の話をしていて恥をかいた。ワシは関羽のことを「せきは」と読んでいたのだ。「せきはが一番カッコいい!」「せきはの槍はスゴい!」などと褒めまくっていたら、友人が「かんうだろ、おまえ漢字よめねぇな」といわれた。たしかにワシは漢字が苦手だが、誰だって間違いはある。そもそも羽生善治のことを「はにゅう」と読んでいたお前に言われたくねーよと言いたい。

ちょうど麻生総理の漢字の読み間違いが話題になっている。頻繁(はんざつ)、未曾有(みぞうゆう)、踏襲(ふしゅう)、 前場(まえば)、有無(ゆうむ)、詳細(ようさい)など、けっこう多い。一国の元首にしては漢字が苦手なようだ。しかしながら普通の人だってわりと読めない漢字はあると思う。上の「未曾有」だって、かなりの人が「みぞおう」あるいは「みぞうう」と思っているのではないだろうか。

だだでさえ読み間違えることのある漢字。書くとなればなおさら厄介だ。ほとんど書けない。パソコンを使うようになって書くことが減ったので、知っていたはずの文字まで忘れてしまった。特に普段使わない画数の多いものが、雰囲気だけしか出てこない。これを読んでいるみなさんはどうだろうか。

多くの人は間違えて覚えている事柄が多かれ少なかれある。あまり総理のことをバカだバカだというもんじゃない。国語の教師じゃないんだから、政治の事がしっかりわかっていればそれでよろしい。

むかし中国で戦争があって(三国志かどうかはしらないが)、負け戦で五十歩逃げた者が、百歩逃げた者を臆病者と笑ったそうな。オレのが判断力と脚が速いと、自慢するべきだろう。

ところで「右」と「左」の書き順は一筆目から違うのだが、どちらが「一」でどちらが「ノ」かご存知だろうか。ワシは知らない、というか聞いても忘れる。(右のひだりー、だ)

2008/11/22

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008年アメリカ/★★★★★★★7点


いわずとしれたインディ・ジョーンズシリーズの4作目。(前作『最後の聖戦』から現実も物語内も19年経っている)

今回は、歴史上その時代にナチスがいないので敵方はソ連(ボスはケイト・ブランシェット)。有名なロズウェル事件をからめ南米古代文明マヤやインカの秘宝「クリスタル・スカル」をめぐって激しい争奪戦を繰り広げる。

相変わらずのドキドキ、ハラハラ、ゲラゲラ、ビックリで終止楽しませてくれます。かなり老けたハリソン・フォードですが、激しいアクションで健在ぶりを見せつけてくれます。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のヒロイン「マリオン」役のカレン・アレンも再び登場。27年ぶりにもかかわらず、おてんばでとってもキュートな女性を見事に演じています。その息子役のシャイア・ラブーフもいい味を出しています。

本編は過去の作品と比べても遜色のない出来です。観ているうちに「これはもしやシリーズを息子に譲るのでは?」という気さえしてきます。そして、ラストの教会のシーンで、どこからともなくジョーンズのトレードマークの帽子が風に舞って息子マットの足もとへ(ヤッパリ)。それを手に取ったマットがかぶってバトンタッチと思いきや、ジョーンズ博士がさりげなく奪い取り、自分がかぶって去っていきます。

このラストは「もうシリーズは作らない」ということを示唆しているように感じました。それと「俺が主役だ、お前には譲らない」という、年功序列のハリウッドのよくない体質を垣間みたような気がしました。結婚式で自分の自慢ばかりの長い祝辞を述べるお年寄りのような、意固地なものを感じてちょっと後味が悪かったです。

だれか言えよ「自然じゃない」と「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」と。

2008/11/20

国籍法改正



ここ数日ネットなどで物議を呼んでいる『国籍法改正』というのをご存知だろうか。(以下を見れば大体のことはわかります)

【ニコ&YouTube炎上】国籍法改正クーデターで日本国籍大バーゲン?!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5243363
(コメントがうるさいと思うかたは画面右下のひよこをクリック)

【ニコ&YouTube 炎上】国籍法改正の衆院通過・日本をあきらめますか?2
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5276513
(YouTubeにもあります。)

国籍法改正案の採決、自民議員10人退席
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20081118AT3S1800918112008.html

国籍法改正案まとめサイト
http://www19.atwiki.jp/kokuseki/

この法案が上でいっているような内容で、しかも「まんま」施行されると確かに大変なことになる。日本国籍(あるいは在留特別許可)が誰でも簡単に取得できてしまうのだ。偽装も楽々で、しかも月に20万円ももらえて、極端に安い家賃の住宅に住むことができるとなれば、日本より生活水準が低い国の人々がやらない手はないだろう。

長期的に見れば少子化どころではなく、外国人がどんどん流入して来て人口はふくれあがる。日本文化や天皇尊重もへったくれもない人々が大半になり、日本は人種のるつぼになるだろう。道徳の違いから凶悪犯罪が増えて治安も悪くなり、言語もごちゃ混ぜになって意思の疎通もうまくいかなくなるかもしれない。

不思議なのは、大騒ぎしているのはネット(特に若者)がほとんどで、あまりテレビや新聞などのマスコミでは大きく取り上げていない。それと、たとえば、猫がいる部屋でサンマの蒲焼きをテーブルの上に置いてトイレに行くような、結果が容易に予測できる法律を、かくも簡単に改正しようという議員もどうかとおもう。

たしかに、国籍の違う両親から生まれて、生まれた時から日本に住んでいる人は、ある意味日本人といってもいいだろう。しかし現在の法律だと日本国籍を取ることは難しい。だからといって「なんでもオッケー」は安直すぎやしないだろうか。

いずれにせよ「無気力、無関心」といわれているいまの若者たちの多くが「日本がよくない方向へ進んでいる」という現状を目の当たりにして、これほどまでに騒ぎ立てるのは、やはりみな心のどこかに「愛国心」は持っているということなのだろう。将来、内乱が起こりえる可能性まで秘めながら「いまの若者も捨てたもんじゃない」などとも思いーの、とっても複雑な心境です。

仮にこの法律が施行されてパニックになれば、慌てて追加の条例を作って対策を講じるでしょう。いままでもそうしてやってきたつぎはぎの憲法なのだから。。。などと思っているワシは楽観的すぎるだろうか。

2008/11/19

神霊狩/GHOST HOUND



Production I.G20周年記念として制作されたアニメーション作品。全22話。
九州のとある町を舞台に3人の少年と1人の少女の周りで起る不可解な出来事を、現世や幽世などの霊的世界と、それを脳科学やシャーマニズムなどの精神医療的検知からも説明している、とにかくやたら小難しく、それでいて素朴な感じのする「オカルトサイコホラー都市伝説」とでもいいましょうか。

そういった内容だけあって大変興味深かったですが、ただし、5話以上観ないと話が見えてきません(ワシは10話までよくわからなかった)。それゆえ、バラバラの話がつながってくると、ついのめり込んで観てしまいました。ラストも上手に締めくくっていて、なかなかの作品だと思いました。

なにが一番おもしろかったって、それは毎回最後の予告っぽい部分に入るナレーションです。

----訓練すれば、人は自由に夢の中で行動できるのだという。しかしフランシス・クリックは夢の解釈について、大脳新皮質に記録された無意味な記憶を消去するためのもので、意味などないと断じている。クリックにとって人の意識は脳内に起っている40ヘルツの共鳴現象でしかない。夢、夢のかたち、夢の世界、幽世(かくりよ)----

フランシス・クリック(1916年-2004年)イギリスの生物学者。DNAの二重螺旋構造の発見者。

2008/11/13

うるさ〜い



午前10時ごろ、仕事で徹夜明けだった。このところ不眠症ですぐ眠りにつけないため、病院へいってちょっとした安定剤を処方してもらったワシだが、さすがにきょうは必要ないだろうと思い、薬は飲まずに布団に潜り込んだ。しばらく本を読んでいたら意識がなくなりかけたので、そのまま眠ってしまった・・・はずだった。

キーガーッ、ガチャガチャ「千代田区のみなさま、おはようございます!日本共産党の○○かずこでございます!」けたたましい拡声器の声で、一瞬にして現実に引き戻された。ゲッ、街頭演説だ。頭まで布団をかぶり無視して寝ようとしたが、スピーカーの音はいつになく響いてまったく寝られない。「自民党のばらまきを許すな! そんなお金は欲しくない(欲しいし)、消費税アップ反対!」自動車の騒音やビル工事の音ならガマンできる。なまじ日本語で意味があるので頭に入って来てしまって眠るどころか、どんどん目が覚めてしまう。

怒りでベランダからものを投げつけたくなる衝動にかられながら起き出し、トイレにいって冷たい水を飲んで、タバコを1本吸った。頭がボーッとして体がだるい。それから薬を飲み、再び横になった。30分くらいだっただろうか「みなさまお騒がせいたしました、ご清聴ありがとうございました」の声で街頭演説は終わり、ワシもいつしか眠りについた。

人は殺意をおぼえるときがあるという。もちろんこの程度のことで暴れだしたりしないが、これが毎日だったら、さすがに文句のひとつもいいたくなる。度重なるストレスや虐待から、衝動的あるいは心神喪失によって事件を起こす人の気持ちがほんの少し分かったような気がした。

ひとつ確かなことは、ワシはどんなことがあっても日本共産党に入れることはないだろう。

2008/11/11

変身

2005年日本/★★★★★5点


映画「手紙」の原作者であり、現在、福山雅治主演の「ガリレオシリーズ」で大人気の作家・東野圭吾が原作のメディカル・サイコ・ミステリ。脳の移植手術を受けた青年の愛と苦悩をサスペンスタッチで描いています。主演は玉木宏と蒼井優。

絵を描くのが好きな若者・純一は、画材屋の店員・恵に憧れていた。思い切って声をかけ、モデルになってくれるよう頼み、二人は美しい湖のほとりへ・・・二人に恋が芽生え楽しく過ごすのもつかの間、純一はある事件に巻き込まれ頭に銃弾をあびてしまう。右脳の移植手術により一命を取りとめた純一だったが、いつしか自分でも制御できない別の人格に心が支配されていく・・・

監督が悪いのか演出なのか、とにかくダメダメです。作品のテーマである「心を乗っ取られる苦悩」というものが全然伝わってきません。カメラワークや構成が幼稚でせっかくの名作が台無しといった感じです。前半(回想シーン)は、甘酸っぱい感じでいいのですが、途中から部品を適当に並べたような雑な作りです。

とはいえ蒼井優さんの献身的な演技には好感が持てましたし、ラストのガラス越しのシーンは胸にくるものがありました。+1点。

2008/11/09

レッドクリフ Part I

2008年アメリカ・中国・日本・台湾・韓国/★★★★★★★★8点


三国志の中でも有名な「赤壁の戦い」を中心に描かれた超スペクタクルアクション巨編。周瑜(トニー・レオン)、孔明(金城武)をはじめ、曹操、孫権、趙雲、甘興、劉備、魯粛、関羽、張飛とみんなで出てきます。監督はあのジョン・ウーで、制作費ひゃくおくえーんをかけたビッグスケールです。

実はワシは、三国志を読んだことがなく、物語や登場人物も断片的にしか知識がなかったのでやや不安でした。しかし、そんな人でも大丈夫、ストーリーは大変わかりやすくしてあります。

時は奇しくも西暦208年三国時代。蜀(しょく)国が反逆と見なされ魏(ぎ)の曹操軍に攻め込まれます。敗退した蜀は、孔明の計らいで、呉(ご)と同盟を結びます。呉に対しても「反逆」という大義名分ができた魏(ぎ)の曹操は、世界征服、いや国家統一を果たすため蜀、呉の連合国に侵攻。目指すは「赤壁の砦」その数、戦艦2000隻、総勢80万。迎え撃つは連合軍のたった5万。圧倒的な兵力の差がある中ではたして勝算はあるのか! 実は曹操が侵攻する理由は、思いを寄せる一人の女性を我がものにするためでもあった。

と、ここまで盛り上がっておいて、思いっきりいいところでスタッフロールが・・・えええぇぇぇ!二部作なの?これ! しらなかった...or2

トニー・レオンをはじめ豪傑どもが、とてつもなくカッコいいです(特に関羽)。まさに血がたぎるといった感じでしょうか。まあ物語ですからどこまで史実に基づいているかはわかりませんが、とにかく男だったらぜひ観るべきです。

金城武の孔明は、イメージが違っていましたが、演技力のせいでしょうか観ているうちにすぐなれました。この人、日本国籍なんですね。日本人の父と台湾人の母をもつハーフで、日本語、台湾語、北京語、広東語、英語を流暢に話せるなんて、いったいどういう頭の構造をしているんでしょう。演技力もさることながら語学力がゆえに、いまや国際的に引っ張りだこの大スターです。

2008/11/07

著作権



著作権譲渡をめぐり詐欺容疑で世間を賑わしているK室さん、ある意味すっごーい! 中途半端じゃない、ぶっ飛んだというか麻痺した価値観が、わざわざ路地裏の100円自動販売機で缶コーヒーを買っているワシのような凡人から見ると、生きている時空の違いと神経の太さにただただ感心するばかりだ。

そもそも著作権を譲渡できる仕組みがあるからいけないんだ。その人の著作なんだからまるごと売れること自体がおかしい。著作権は一生著作者のものであって、使用権だけを売るべきだ。キティちゃんのTシャツを作りたければ、サンリオにお金を払えば使わせてもらえる。お菓子メーカーがキティちゃんチョコを作りたければ、やはりサンリオにお金を払って作るだろう。

サンリオは、あくまでも使用権を売るだけで、何人に売ってもかまわないし、決して著作権を丸ごと売ったりはしない。知的所有権や著作権のような形のないものは、考えだした人のものであって、そもそも売ったりはできないようにすれば、今回のようなややこしいことにはならないと思うのだが。

ちなみに、音楽著作権は「著作者人格権」「著作財産権」に分かれていて、財産権のほうは複製権、演奏権、公衆送信権などがあって、しかも、その権利を「音楽出版社」に預けて、さらに日本音楽著作権協会などに信託しているのだそうだ。とにかくややこしく複雑だ。

アメリカにプール付きの豪邸を持ち、東京の1等地に月210万円の高級マンションを借りていた氏は、逮捕時、ユニクロ製(990円)のズゴックがプリントされたTシャツを着ていたという。「やるようになったなK室」

2008/11/06

シャッター

2008年アメリカ/★★★★4点


タイのホラー映画「心霊写真」を落合正幸監督がハリウッドでリメイク。以前日本で仕事をしていたことのあるプロカメラマンのベンは、新妻ジェーンとアメリカで結婚式を挙げたあと、ハネムーンと仕事を兼ねて再び日本へ。深夜、ジェーンが運転する車が、突然目の前に現れた女性を轢いてしまった・・・はずだったが、遺体はなく事故の形跡もない。それをきっかけに二人の周りで次々と起る不気味な出来事。

正直いってあまり怖くないです。なんか、昔の恐怖ドラマのような雰囲気があります。内容が無いよーというか、演出がチープというか、椅子に座った人の肩をつかむと、ミイラの首がガクッとなってってぇ、いまどきインディーズ作品でも使わないでしょ。(ミイラ化するまでほったらかしの家の玄関開きっぱなしだし)

奥菜恵という女優さんが幽霊役で熱演しています。また、山本圭が霊能者役でほんのちょっと出演しています。さらに宮崎美子が出演しているはずなのですがどうやらカットされたようです。舞台は最初と最後だけがアメリカで、あとはほとんど日本です。その点は親近感が持てておもしろかったです。+1点。英語がやけに流暢で、日本語が片言の日本人にバンザーイ!

2008/11/04

チーム・バチスタの栄光

2008年/日本/★★★★★★6点


現役の医師、海堂尊の同名小説の映画化。バチスタ手術とは、延びてデカくなってしまい、うまく機能しない心臓の一部を切り取り、その分つめて小さくするというもの。一度心臓を止めるため危険がともない非常に難しい手術とされる。その難しい手術を26回連続で成功させて来た「チームバチスタ」。しかしその後、連続で3回失敗してしまう。手術は成功例と同じように完璧だったのに、術後なぜか患者の心臓は再び鼓動することはなかった。

医療ミスなのか偶然か、あるいは故意によるものなのか。その調査を依頼された神経内科講師の女性医師(竹内結子)は、厚生省から派遣された役人(阿部寛)と共に術死の謎に迫る。大病院を舞台にした医療ミステリー。手術中、むき出しの心臓が何度も出てきます。あれはいったいどうやって撮影しているのでしょう。グロいといえばそうですし、神秘的といえばそんな気もしますが、それにしてもリアルです。

全体的なイメージとしては「出来のいい火曜サスペンス」といった感じでしょうか。劇中、阿部寛の食事を見て竹内結子が「うどんとそばを一緒に食べておいしいんですか?」という問いに阿部が「うどんをおかずにそばを食べてるんです」と答えるセリフには笑いました。

2008/11/03

自虐の詩

2007年/日本/★★★★★★6点


業田良家原作の4コマ漫画を中谷美紀、阿部寛らが熱演。薄幸なヒロインと元ヤクザが織りなすコミカルでハートウォーミングな物語。一番のみどころの「ちゃぶ台返し」が笑えます。

2008/11/02

ツンデレ




ワシはアニメが好きだ。映画とアニメが手元にあるとついアニメのほうを観てしまう。何よりも気楽に観れる気がするのだ。おそらくアニメで育った最年長世代ということも理由のひとつかもしれない。だからといってオヤジオタクでは、決してない(キッパリ)。同年代のオヤジたちよりちょっとだけ理解があるに過ぎない。

少し前から「ツンデレ」という言葉が流行っている。これは極端に気温が低く植物などが育ちにくい地域の・・・すいません。ツンツン、デレデレの略で、普段は勝ち気な性格だが、ある条件下ではしおらしくなってしまう性格で、いわゆるオタク用語を起源とする。

その代表格は、ワシが知っているかぎり『ゼロの使い魔』の(ルイズ)であり、『灼眼のシャナ』の(シャナ)である。『涼宮ハルヒの憂鬱』の(ハルヒ)もそうかもしれない。しかもこの3キャラクターは、性格ばかりか顔までよく似ているのだ。若者が見れば「ぜんぜん違う!」というだろうが、普通のおじさんおばさんには見分けがつかないだろう。

「ちっちゃくて強くて元気、ときどきしおらしくなる」そんな女の子がいまの若者の理想の女性像なのかもしれない。

2008/11/01

名探偵コナン ─戦慄の楽譜(フルスコア)─

2008年日本/★★★★★★6点


今回は音楽家絡みのお話。いつもは出向いた先で事件が起るという、偶然とは思えないほどの都合の良い展開を見せるわけですが、今回は事件が起ってからコナンが首を突っ込んでいますから自然といえば自然です。音楽アカデミーでピアノが爆発して練習中の2人が死亡、1人が大けがをします。そしてさらに次々と、そのアカデミーの生徒が・・・

単行本の1話をおもーいっきり引き延ばしたような若干盛り上がりに欠ける内容でした。驚くべきトリックがあるわけでもなく、激しいアクションがあるわけでもなく、新一の名推理が冴え渡るわけでもなく、まあ比較的おとなしい部類ではなかったかと思います。(人が4人も死んで建物が23回も爆発してかああああぁぁぁ!)

しかしなんですな、こうなってくるともうほとんど水戸黄門状態で、毎回安心して楽しんで観ていられます。キャラクターが歳をとらない設定は連続ものだからしょうがないとしても、そろそろ蘭と新一は、時々は逢えるようにしてやったらいかがでしょうか(以前、灰原が解毒剤の試作品を作ったようですし、あれを少し発展させればよろしいかと)。でないと、蘭がちょっとかわいそうです(てゆうか、いい加減気づくだろ)。

ちなみに主題歌は、ZARDの「翼を広げて」です。