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2008/10/22

長生きの秘訣



風邪をひいてしまった。大げさに聞こえるかもしれないが、病むと必ず考えることは「人はいつか必ず死ぬんだ」ということだ。

先日、英国人の女性が105歳の誕生日を迎えて、インタビューで、長寿の秘訣は「性行為しないこと」と答えたそうだ。そういえば昨年だったか、世界最高齢のウクライナの男性(当時116歳)も長生きの秘訣は「生涯独身をとおしたこと(もちろん童貞)」だと語っていた。さらに中国などで有名な宦官(かんがん)の人たちもみな比較的長寿だったとか。

一般的には、「粗食で過ごす」「まめに身体を動かす」「ストレスをためない」など当たり前っぽいことがよくいわれるが、現代社会の中では、しかも長期に渡ってそれを実行することはなかなか難しい。

長生きした人を統計学的に見ると、血液型がB型の人、星座だと射手座、好き嫌いのない人、頑固な人、マイペースの人、酒タバコは無理してやめないで適度にたしなむ人、自分の趣味を楽しむ人、おしゃれや色気を忘れない人、などという結果が出ているそうだ。職業としてはお坊さんと教師が比較的長寿らしい。

生物学的には、人はそもそも120年以上生きられるようにできていない。老化があるかぎりいつかは死ぬのだ。20歳ぐらいをマックスにそこからは死に向かって生きているわけだ。病気や怪我をしなくてもやがて老衰で死ぬ。それが120歳という研究結果が出ているらしい。

言い換えれば、誰でも本来は120歳まで生きられるということにもなる。だけど実際は、日本人の平均寿命は約83歳で、本来の2/3しか生きていない。これでも世界一なのだ。上に書いたような長寿の秘訣を守れば、あるいはもっと長生きできる人が増えるのだろうが、しかし、人は長生きするために生きているわけではない。

自分なりに充実した人生を送った人は、たとえ60でも満足して死ねるだろうし、欲に溺れて生きている人は100歳になっても満たされないだろう。無限に生きることができないかぎり、ようは中身なのだと思う。時間にはあまり意味がないのだ。

写真の泉重千代さんがギネスに載ることになった時のインタビューでは、長寿の秘訣は?「酒と女かのぉ」どういうタイプの女性がお好きですか?「年上の女かのぉ」と答えている。金さん銀さんの名言では、長生きの秘訣は「死なんこと」というのがある。ボケではなく、そういう視野でものが考えられる人が長生きするのかもしれない。

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