用務員ぢょんたが日々勝手なことを書き綴っています。
[用務員日誌TOP

2008/03/03

季節



3月になりずいぶんと暖かくなってきた。街を歩く人もコートを着ている人はほとんどいない。あと3週間もすると桜前線が北上してくるだろう。日本の四季はとりわけ美しい。その季節に飽きたころ次ぎの季節がやってきて、懐かしいというか新鮮というかとにかく具合がいい感じだ。

ところで、なぜ北半球と南半球では季節が逆なのかご存知だろうか。誰でも知っているように地球は太陽の周りを1年かけて一周している(若干ずれるが)。ただし正確には真円ではなく少し楕円だ。太陽との距離がもっとも近くなる日を“近日点”といい、その距離1億4710万km。逆にもっとも遠いところが“遠日点”で、1億5210万km。その差、500kmというわけだ。

だから太陽との距離が近いとき夏だとおもいがちだが、それでは北半球と南半球の季節が逆なのを説明できない。一般的に太陽エネルギーの放射量は距離の二乗に反比例するといわれる。当然遠くなればなるほどエネルギーは少なくなり寒くなるのだが、実は地球自体が傾いたまま太陽を周っているので、それで太陽からの距離に差が出て、季節が逆になってしまうのだ。傾きは23.5度。そうとう斜に構えていると言っていいだろう。(図参照)

ただし、近日点と遠日点の距離の差500kmも無関係ではない。じっさい、このところの近日点は1月の初めで、遠日点は7月の初め。すこしではあるが夏の暑さ、冬の寒さを緩和してはいるのだ。

ちなみに地球の直径は12,756kmで、太陽は1,392,000km。100分の一以下だ。平均距離は149,597,870kmというから太陽100個分以上も離れている。イメージで例えると、太陽がソフトボールだとすると、そこから10m離れて1mmの砂粒が地球というわけだ。さらにもし砂粒一個分内側を公転していたら、おそらく海の水は蒸発して生物が棲める環境ではないのかもしれない。なんともまぁ微妙な関係だ。

とはいえ、オゾン層を破壊したり、二酸化炭素をバンバン排出してその微妙なバランスを崩そうとしているのは、とうのわれわれ人類だったりするわけだからあきれてしまう。しかも「自分が生きている間くらいは桜は見れるだろう」などとタカをくくって、こんなことを書いているワシは相当な人でなしで、地球に寄生しているアメーバみたいなものだ。

0 件のコメント: