用務員ぢょんたが日々勝手なことを書き綴っています。
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2008/09/28

往年の名優



ポール・ニューマンが亡くなった。83歳だったそうだ。思えば子供のころ観た映画の名優たちはほとんど死んでしまった。ワシが映画を観始める以前の俳優、たとえばハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデン、ロバート・ミッチャムなどはほとんど知らない。せいぜいジョン・ウエインやグレゴリー・ペック、バート・ランカスター、カーク・ダグラス(この人生きてます)は好きだったといえる程度だ。その後、主にカラー作品になった頃からの俳優で、さっと名前が出てくるのは以下の方々。

ユル・ブリンナー(1920-1985)
チャールズ・ブロンソン(1921-2003)
チャールトン・ヘストン(1924-2008)
ポール・ニューマン(1925-2008)
ジェームズ・ コバーン(1928-2002)
ジェームズ・ガーナー(1928- )
スティーブ・マックイーン(1930-1980)

そうなると、生きてるのはロバート・レッドフォードぐらいなものだろうと思い、調べてみたら、1936生まれ(72歳)だった。(しかもジェームズ・ガーナーは生きていたm(_ _)m)

さらには、ピーター・フォーク(1927-)、クリント・イーストウッド(1930-)、ジャンポール・ベルモンド(1933-)、アラン・ドロン(1935-)、ブルース・リー(1940-1973)、ピーター・フォンダ(1940-)等々、雑誌スクリーンやロードショーを賑わせた人たちをいろいろ思い出すのだが、中でもワシが好きだったのは、ジュリアーノ・ジェンマ(1938-)だ。『荒野の1ドル銀貨』!(知らんか)。

ようするに、ポール・ニューマンが亡くなって、ワシにとっての映画第一時代は、終わってしまったということ。もちろんスクリーンの中では生き続けるけど、やはり何となくさみしいのー。

女優はやはり賞味期間が短いようで・・・あえて男優ばかりにしましたが、思い出深い女優さんもたくさんいますよ、イングリッド・バーグマン、キャンディス・バーゲン、ブルック・シールズとかぁ(この人はワシより若いから入れちゃいかんですね)。

2008/09/26

一期一会

1994年アメリカ/★★★★★★★★★9点


弟67回アカデミー賞 6部門。名作と言われる作品なのになぜか観ていませんでした。特にどこがどうとかいうわけでもなく、淡々と展開していく物語の中に、多くのメッセージを感じました。人生とは、愛とは、生きるとは、死ぬとは、戦争、人種差別、運命、いろいろなことがぎっしり詰まっています。ストリー自体はご都合主義とか、あり得ないとかいえなくもないですけど、フィクションだからこれでいいんです。

当時としては相当お金のかかった合成技術を駆使しての映像は見事でした。通常「それから○年」などとテロップだけで済ましてしまうところを、実在の有名人の映像と合成しての「この頃」という表現で時間の経過を伝えている部分には感心しました。

「こうすべきだ」という押し付けがましい部分が全くなく、終止自然体です。ワシごときが、とやかく評価するべきではない作品でしょう。うれしいこと、悲しいこと、人生はまさに「一期一会」だとつくづく感じさせられました。

2008/09/24

ウィッカーマン

2006年アメリカ/★★★3点


1973年の同名映画のリメイクです。スコットランドに古くから伝わる原始的宗教が生き残る島で起るミステリアスでショッキングな物語を、舞台をアメリカに置き換えてのストーリーな・の・だ・がぁ

はぁ・・・まいりました。久々にやられました。ニコラス・ケイジだったのでそれなりに期待したのですが、シナリオがかなりの二流です。元作は観ていないのでどうか知りませんが、思わせぶりな映像ばかりが展開しているのに意味のないものばかりです。
 
観ていて「ひょっとしたら・・・」という想像通りの最悪の結末を迎えます。救いというものは全くなく、作者が訴えたいものも感じません。揚げ足もとり放題で、柱の陰からワッ!っとビックリさせたほうが、よほど楽しいかもしれません。

そんな映画ですが、舞台の孤島の自然や民家の風景は素晴らしかったです。あんな島に住んでみたいと憧れました。(+点はつきませんが...)

2008/09/20

政治に若い力を!



青森県八戸市議会議員の『藤川ゆりさん』の人気はすごいですね。DVD写真集まで出るそうです。1980年生まれで若干28歳の市会議員というだけで驚きなのに、美人でしっかりした人物のようですのでこれからの活躍が楽しみです。中央へ進出せず、地元「八戸のために頑張りたい」という発言からも好感が持てます。(いや、美人だからじゃなくてさ(;^_^A

それにしても「天は二物をあたえず」とかいいますが、例外もあるようですな。どこかの“あなたとは違う”んでしょう。

一方、東京都東久留米市議会では全盲の宮川豊史市議(35)が副議長に選ばれた。目が見えないだけでも相当なハンデであろうに、よほど努力しなくてはここまでなれないだろう。五体満足のくせに努力しないワシなどは、尊敬と、感心と、コンプレックスを感じるばかりである。

2008/09/17

フラクチャー

2007年アメリカ・ドイツ/★★★★★★★7点


お金持ちの会社社長が妻(美人)の浮気を知り銃で撃ってしまい(ここでは死なない)浮気相手の警部に現行犯逮捕されるが裁判で担当になった検事の善戦虚しく証拠不十分で無罪となり納得いかない検事が最後にやっと完全犯罪を崩す糸口を見つけるが・・・・

ハンニバルをほうふつとさせる知的な異常者の役をアンソニー・ホプキンスが見事に演じています。犯人でありながら不敵な笑みを浮かべつつあの瞳に見つめられると「お前が正しい!」とさえ思ってしまって、つい応援したくなってしまいます。「世界最速のインディアン」のような人なつっこい老人をあれほど自然に演じてみたり、とても同一人物とは思えない役幅の広さです。

裁判の焦点は「犯行に使用した銃がない」という部分で、ちょっとしたトリックなのにこれがわかりません(少なくともワシはわからなかった)。そしてもう少し追いつめられるかと思いきや(自分で勝手にシナリオまで作ってしまったワシ)わりとあっさり無罪になってしまいます。

でも、それだけで終わってしまっては映画にならないので、そこはもう一転してくれるわけですが、犯人の言い分は「一度裁かれた裁判はもう行われない」というのと、検事は「同じ事件じゃない」というわけです。これ以上はネタばれになってしまいますので、書けませんが、鶏が先か卵が先かという話で、何となくまだ犯人に分がありそうな気がします。(結局、彼がやったという証拠にはならない)

愛する妻に裏切られた男の悔しさ、嫉妬、プライドを“演技なき演技(演技に出さずに感じさせる)”で表現していたアンソニー・ホプキンスに+1点。

2008/09/15

アイフォーンで演奏

先日iPodのシリーズも一新され、iPhoneやtouchのアプリも充実してきた。その中でもぜひワシが欲しいのが、マルチタッチ機能を利用した楽器系アプリ『iBand』『PocketGuitar』『iAno』だ。

口で説明するより動画を観たほうが早いだろう。

『iBand』


『PocketGuitar』


『iAno』  


所詮、3.5インチの画面の中で行なうわけで、演奏しづらいことこの上ないわけだが、それでもちゃんと音が鳴るし、おもちゃとしてはかなり楽しめそうだ。しかもアプリは無料もあればせいぜい数百円で(PocketGuitarは115円)、iTunesストアから曲と同じように手軽に買える。

ところが!ワシはそもそもiPhoneもtouchも持っていない。近い将来欲しいとは思っているが、いまだに買えないでいる。なぜだ!「お金がないからさ」。そう、物欲をパワーに頑張って未来のおもちゃをぜひ手にしたい。

2008/09/13

脳の老化



もの忘れが激しい。3歩あるくとなぜ立ち上がったのか忘れてしまっていて途方に暮れてしまう。座ればまた思い出すのでいいのだが、脳も老化してきたらしい。どうでもいいことだが覚えているはずのムービースターの名前とかが出てこないときはかなりキモチ悪い。

東大名誉教授の養老孟司氏によると、人の行動や考え方は脳の入出力から成り立っていて、起こった事象(入力)に対して神経細胞が興奮するという。その伝わりかたが記憶であり、それを元に行動(出力)しているらしい。入力があると◯━◯━◯━◯━◯こんな感じで、シナプスだかニューロンだかが出て興奮を伝達するのだそうだ。

群衆の中に裸同然のおねえさんをポンと置いたら、それを見て興奮するやつがいる。「おい、見てみろよ」と側に入るやつに興奮を伝える。「ワオー」「スゲー」と興奮が広がっていく。ただし、群衆の中には老人だったり子供だったり特に興奮しない人もいるだろう。それではイケメンを置いてみよう。興奮の伝わりかたが違うはずだ。じゃ、観葉植物ならどうか。変哲のないイスならどうだろう。それぞれ伝わりかたや広さが違うだろう。

そんな感じで五感から入ってきた情報が瞬時に細胞に伝わり、その伝達パターンが「記憶」になるというのだ。当然ありがちな事象(洗濯物を干すとか)はパターンが希薄なのですぐ忘れる。人の名前にいたっては、ノーテン・カチワールとか衝撃的な名前でもないかぎり最も忘れやすいはずである。

ではなぜ最近のことを忘れて、幼少の頃の出来事はいつまでも覚えているのか。ワシが思うに子どもの頃はまだ蓄積されている情報が少ないので意識の奥のほうに記憶されているんじゃないだろうか。たとえば空のバケツに雫を垂らせばスムーズに溜まっていく、が、長い年月をかけていっぱいになってタプタプの上に垂らすと、いくらか先の分がこぼれる。それでも底のほうに溜まっている水には影響はない。(へんなたとえだ)

ハードディスクだってそうだ。初期化したものに最初に書き込んだ情報はなかなか損なわれないが、消したり書いたりしているうちに断片化してくる。断片化して不具合が出るのはおそらく頻繁に読み書きした部分だろう。最初に書き込んだ情報はそのまま残っているはずだ。だだし、最初の情報も取り出せないほど断片化したら、それはもう終わりだ。死を意味する。

老化して断片化した頭は、ノートン先生にかかるしかないなぁ。あーハードディスクを増設したい。なんていいながらキアヌ・リーブスのJMを思い出してしまうあたり、やっぱり古いことは忘れない。

2008/09/12

目の老化



歳をとると老化が気になる。本を読んでいても近いと文字が見づらい。老眼だ。手のひらをいっぱいに広げて(いわゆるパー)その先に活字がある距離がいっぱいいっぱいだ。ワシの手のひらは広げると19センチなので、現在ワシの目は焦点距離190ミリだ。きっと年ごとに長くなっていくのだろう。

実際には、老眼は20代からすでに始まっているらしく、40代から60代初めに30センチ前後が見えにくくなり自覚するのだそうだ。ワシは枕元で本を読むので自覚が早いのかもしれない。これから毎年1センチずつ焦点距離が長くなれば、標準的な衰え方ということか。やれやれ。。。



治療すればある程度は治るそうだが、目を手術するなんて怖いだろ。それこそ目がくらむ。

2008/09/10

デジャヴ

2006年アメリカ/★★★★★★★★8点


543名の命を奪うというフェリーの爆破テロ事件が発生。捜査に乗り出したATF(アルコール、タバコ、火器取締局)のダグは、ある被害者の女性の遺体をみて何かを感じずにはいられなかった。捜査の腕を買われFBIから呼ばれたダグがそこでみたものは! 衛星を使った超ハイテク監視システムだった。

決まったエリア内であれば、たとえ建物の中であろうと克明に映像を見ることができるシステム。ただし、現在からさかのぼって4日と6時間前の映像しか見ることができない(巻き戻したり早送りはできず現在の時間と平行移動)。そこでダグは被害者の女性クレアがまだ生きているところを見る。システムを見ていればいずれ犯人はわかるだろう。しかしそれではクレアやフェリーで死んだ人たちは帰ってこない。過ぎてしまったことなのだからどうしようもない。何もできないいらだちの中でシステムに疑問を持ったダグはFBIのスタッフを問いつめると、さらに驚くべき事実が!!

デンゼル・ワシントンがタフで敏腕な捜査官を見事に演じています。謎を追う地道な捜査から、ハイテクな衛星監視システム、そして時空がらみのパラドックス。物語がどんどんステップアップして盛り上がります。「ああ、あの時。そうだったんだ! やっぱり!」ラストに向かって絶望と期待が交錯します。うぉおおおおぉぉぉ!!!どうなってしまうんじゃぁあああぁぁ!!!

細かいところまで気を使った脚本が上手いです。とくに布石の張り方が見事で、何でもない事柄が後で重要な意味を持ってきます。タイムパラドックスについてツッコミたくなりますが、深く考えてはいけません。なにせデジャヴなんですから。

クレアを演じているポーラ・パットン(あまり有名ではない)が魅力的でした。それとFBI捜査官役のヴァル・キルマーも老けて太って渋くなってかっこ良かった。

2008/09/08

猫とベランダと統計2



住宅事情からマンションなどでペットを飼う人が増えている。昨日書いた“間違った認識”から猫をベランダに出す人も多いらしい。ほとんどの猫は屋外が好きなのでベランダに出してやれば、手すりに乗ったり床でゴロゴロしたりそりゃあもう大喜びだ。

ところが猫は意外にトロい。高所という感覚はあまりないようなので、平気でスチール製の10センチくらいしかない手すりに飛び乗り、毛繕いしたり外を見たりしている。そこへ鳥が来たり、風が吹いたり、頭をプルプルしたりすれば不安定なことこの上ない。落ちそうになったら爪をかければ大丈夫だとでも思っているのか!金属製の手すりには爪はかからない。キーッとイヤな音がして落ちてくところを想像しただけでもこっちの尻がもぞもぞしてくる。

そんなわけでベランダからの猫の落下事故が増えているそうだ。そこでやっと統計の話になるのだが、こんな調査結果が出ている。ニューヨーク・タイムズの科学別冊『サイエンス・タイムズ』に掲載されたものだ。

1984年にニューヨーク市の高層マンション(2階~32階)から猫が落ちた事故の統計で、獣医師の記録があるのは5ヶ月間で129匹だった。その内、死亡したのは8匹で、驚くべきことに7階以上から落ちた猫、22匹のうち、死亡は1匹、さらに9階以上から落ちた13匹は全て生存し、内骨折が1匹だったという。なんと高い階から落ちた場合のほうが生存率が高いという結果だったのだ。

これについて獣医師の見解は、より高いところから落ちたほうが態勢を立て直す時間があり、さらには空気抵抗を大きくするためにムササビのように脚を広げて落下できるので、着地の際に衝撃を和らげることができるのだという。

と、ここまで読んで「へーへー」と思ってしまった人は素直でだまされやすい。考えてみてほしい、ビルから落ちた猫を動物病院に連れていく場合のケースを
・大丈夫そうだったが念のため
・怪我をしていたので連れてきた
・まだ息があったので助かるかもしれないとおもい

そして、連れていかない場合のケースとしては
・落ちてそのまま逃げた
・全然大丈夫だったから
・怪我をしていたがお金がかかる等他の理由があり
・死亡していた

そう、全然大丈夫だった猫と死亡した猫はほとんどの場合動物病院に連れていかないのだ。つまりこの数字はビルから落ちた猫すべてではないので分母になり得ないわけだ。よって“高ければ高いほど大丈夫”という見解も信憑性が薄くなる。

統計から導き出された結論にはよくこういった落とし穴がある。たとえば風邪をひいた人のうち、病院にいった人といかなかった人の治るまでの日数を調べたところ、病院にいかなかった人のほうが風邪が早く治っているという統計が出ている。だから病院にいくとむしろ長引くという人がいるが、とんでもない間違いだ。

ふつうちょっと風邪っぽいだけでは人は病院にいかない。ちょっと風邪っぽいだけなので多くの場合じきに治る。一方、いい加減ひどい状態になっていよいよ病院を訪れるわけで、当然病気も長引く。それをひとくくりにしてしまって、統計を出すこと自体間違っている。そもそも条件が違うのだから。

統計から出た結論を鵜呑みにせず一度疑ってみることが大切です。

「いまや日本人の9割はデジカメを持っている!」インターネット上でアンケートを行ったところ「デジタルカメラ」を所有する家庭は全体の85%以上だとか。

2008/09/07

猫とベランダと統計



「猫はビルの何階から落ちでも大丈夫」なんてことを自信をもっていっている人がいたが、んなことはない。猫だって3階以上から落ちればほとんどの場合ただでは済まない。そりゃ人間よりは怪我や死亡する割合が低いのは確かだが、猫がベランダから落ちて怪我をした話は検索すればいくらでも出てくる。猫はタンスや塀の上から普通に飛び降りたりするし、アリやクモのような小さいものが平気なんだから猫も大丈夫という間違った解釈をしている人も少なくない。

ではなぜ、アリやクモは大丈夫で猫や人はダメなのか。これは質量と粘性摩擦の関係で物理学になってくる。質量が小さく軽いものは空気との粘性摩擦の割合が大きいのだ。そのため、どれほど高いところから落下しても死ぬほどの速度にならない。ためしに捕獲したゴキブリをコンクリートの上におもいっきり叩き付ければ、そりゃもうゴキブリだって瀕死だ(そもそも素手で触れないが)。

もう一つの理由として、引力によって下に向いた運動エネルギーは質量に比例するということも重要だ。たとえば、ビー玉をビルの5階から落としてもほとんど割れないだろう、しかしビー玉の直径と同じ厚さを持ったガラスの花瓶を落とせば粉々になる。これは地面に着いた瞬間、花瓶の一点に落下のエネルギーが集中するためで、大きければ大きいほど結果は見えている────────あぁ、もっとわかりやすいたとえを思いついた(くどい)。コンニャクだ! 1センチ角のコンニャクと1メートル角のコンニャクをビルの10階から落として見てくれたまえ。どうだ、想像しやすいだろう。

とまあ、統計の話をするつもりだったが、長くなってしまったので次回にします。

2008/09/04

リスカ



リストカットをする若者が年々増えているそうだ。主に自分の手首を切る行為で「リストカットシンドローム(手首自傷症候群)」ともいう。「そんなんしたら痛いやないけ、血ぃでるでぇ、頭おかしいんちゃうか」などと思うのはワシを含めて年配の証拠。そう!言葉は悪かったがあたま(心)の病気なのだ。それだけ現代の若者のココロは追いつめられているということなのかもしれない。

多くの場合彼女等(女性の方が多い)は死のうとして切っているのではなく、切った痛みや溢れ出る血液を見て生きている実感を得たり、孤独から周りの人に心配してもらったり注目を集めたいという気持ちで、つい切るのが癖になってしまう場合が多いという。

ピアスをしている人を見ただけでも「親からもらった大事な身体を傷つけて」などといっているワシは注射が怖い。どうも痛みに対して極端に弱い性格、言い換えれば“ガマン弱い”ようだ。そんなワシからすればリストカットは“あり得ない行為”としか思えないが、ピュアな心を持った若者はどうやらそれ以上の苦悩を抱えているようだ。

主な理由を以下にリストアップ(フフン)しておきます。(参考ページから引用です)
・血を見るのが好きだから・血を見ると安心する・血を見るとスーっとする・血を見るとスッキリする・落ち着く・辛い現実からの逃避・鬱や不安からの逃避・自己陶酔・悪い自分への罰・リスカは迷惑をかけないですむから・生きていくため・自殺はしたくないから・自殺は恐いから・死にたいから・生きたいから・怒りや興奮を静めるために・復讐のため・生きているのを感じるために・感情を表すために・構って欲しいから・楽になれるから・助けて欲しいから・注目されたいから・優しくされたいから・甘えるため・周囲の人をコントロールするため・心配されたい・愛情を取り戻すため・快感・血が流れるのが楽しい・やり終えるため・自分が死んでいるような気がする・寂しいから・死への憧れ・死への恐怖・ストレス解消・心のガス抜き・自分を見て欲しい・認めて欲しい・自己破壊願望・自己消滅願望・擬似自殺・達成感を味わうため・満足するため・大きな自己破壊を食い止めるために・自分以外を傷つけないために・自分自身の分身を切るため・自分自身の証明・強くなるため・優しくなるため・クライシスコール・自殺願望があることを伝えるため・他者への復讐・勲章・醜い血を流したい・憎き親の血を抜きたい・頭の中から命令される・自我機能を回復するため・精神安定剤・安定剤 ・眠り・歯止め・確認 ・償い ・戒め ・罰・リセット・出発 ・涙・無言の叫び ・明日への繋ぎ・僕が僕であるために・私が私であるために
誰も全部は読んでないと思いますが(ワシも読んでない)、ざっと見渡すと、孤独、不安、空虚なイメージを感じます。ワシが学生の頃、電車通学でときどき包帯をしてつり革を持っている娘がいました(してる日としてない日がある)。ニュアンスからすれば近いものがあるでしょう。しかしそれが現代は切実だということです。若者たちは社会に対して警鐘を鳴らしているのかもしれません。



おとといの夜のNHKでアフガニスタンで殺害された伊藤和也さんの事件を受けて、NGOの日本人スタッフ7人全員を帰国させるというニュースをやっていた。NGO代表者は「本当は引き上げるべきではない、アフガンの人々に申し訳ない」と悲痛な面持ちで語っているのを見て、“そこまで情熱を持ってやっているんだ”ということを知り、ワシは心を打たれた。が、しかし! その項目は番組中一度きりで、「ロシアの関取が大麻を吸った」のニュースは、時間中4、5回はやっていた。

人種も宗教も国境も関係ない、困っている人たちがいるんだから手を貸してあげるのが当たり前だろうという純粋な気持ちで頑張っていた日本人が、戦争をやっているキチガイに殺された。それにより不本意だが、引き上げなくてはならなくなったメンバー達の心境。そんな重大な問題提議をしているニュースはサラッと1回で、代議士の嫁がちくわを万引きした並にどうでもいい(相撲ファンには申し訳ないが)、相撲取りが大麻を吸ったことをしつこく流すNHK。国営放送が聞いて呆れる。手首でも切って反省してほしい。

2008/09/02

ローゼン麻生



福田首相が辞任を表明した。1年足らずの任期だったが「え?なにかした?」という感じで、むしろ経済がより不安定になったことくらいしか印象に残っていない。親子共々あまりパッとしない総理大臣だったというと言い過ぎだろうか。(米景気後退や石油高騰ほか様々な問題が重なり運が悪かったとしかいいようがない)

で、次期総裁候補にあがっているのが、名言、暴言で有名な『麻生太郎氏』。この人の漫画好きは有名で、空港でローゼンメイデンを読んでいるところを目撃されたことから『ローゼン麻生』の異名を持つほどのコミック好きらしい。事実、テレビの個人事務所の書斎でのインタビューでは、マガジン、ジャンプ、サンデー、チャンピオン、ビッグコミック、オリジナル、モーニング、ヤングジャンプ、ヤングサンデーと、すらすらいいながら「この辺は読みますね」と答えている。

秋葉原で何度も街頭演説をしたり、「(2ちゃんねるは)なまじの新聞記事よりよっぽどいいところを突いている」「自分もときどき書き込む」などと、かなりオタク寄りの行動で若者の人気を得ている。実際、書斎にはゴルゴ13のフィギアやコミックス、マリリン・モンロー(ファンらしい)のポスターやグッズもあったりして、67歳とは思えないほどのオタクぶりだ。

単に人気取りが目的でオタクの肩を持てば、マンガとかアニメに拒否反応を示す年配たちの票を失うことになるのでおそらくヤラセではないだろう。具体的には2007年に『国際漫画賞』という海外の漫画家を対象としたマンガのノーベル賞みたいなものを作ったり、核拡散防止条約の準備委員会では『はだしのゲン』の英訳版を加盟国に配布させたり、「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を結成し、会長だったりもする。

どうやら純粋に日本文化としての漫画や、今後のコミュニケーションの場としてのインターネットを十分理解している人物のようだ。もちろん漫画だけじゃ政治はできないが、いままでにない一風変わった人だとは思う。かの佐藤栄作がそうであったように総裁選に3度破れ、4度目にやっと首相の椅子を獲得、その後、国民の人気を集めて長期政権を築く、そんな展開にワシは期待する。こんな時代、どのみち誰がやっても同じならちょっとぶっ飛んでるくらいのほうが話題性があって起爆剤になるかもしれない。周りの顔色ばかりうかがっている人間よりハッキリものをいう人のほうが裏がなくて信用できると思うのだ。(終わっとれば下ろせばいい)

2008/09/01

きょうの出来事



明け方寝たわりには朝9時に目が覚めてしまった。携帯電話のメール着信が鳴ったおかげだ。手に取ってみると知らないアドレスで、女性器の名称が俗っぽい言い方で四文字、書いてあるだけだった。おもいっきり脱力感にかられ、それでもとりあえず起き上がって、洗面所で顔を洗っているときに、やけに喉が渇いていることに気が付いた。「アイスコーヒーが飲みたい。」

そうだマクドナルドへいって朝のメニュー「ソーセージエッグマフィン」を食ってやろうと思い立ち、店内で読むための文庫本を手に、このところの雨で室内に掛けてあった洗濯物をベランダに出し、歩いて出かけた。久しぶりに天気がいい。近所のマックは日曜のこんな時間だといつも空いているのでのんびりできるだろうと思いきや、予想に反してマックは混んでいた。

喫煙コーナーもいっぱいだったが運良くカウンター席がひとつ空いていたのでそこに座り、さわがしい店内をもう一度見わたすとほとんどが中高生の女の子ばかりだ。黄色い声の中、きょうはなにかあるんだろうか?8月31日、明日から学校も始まるだろう。と、店員が来てカンターに伏して寝ていた隣の少女たちに「込み合っていますからお食事が済まれましたら...」と注意を促しにきた。みれば二人とも黄色いTシャツ、店内にもたくさんの黄色いTシャツとそしてピンクの文字で24...。

そうか!『24時間テレビ』だ。そういえばここは九段下、辻向かいは日本武道館。今年のメイン司会者は「嵐」さんたちだから若い娘がいるはずである。早々に食事を済ませ場違いな空気を後にして店を出ると、なるほど武道館に向かう道には行列ができている。若い子たちは元気があるなあと感じながら、反対側にある橋の途中でふと足が止まった。汚れた水面を見つめて、この川で先日の大雨のとき作業員の人が流されて何人も亡くなったことを思い出した。

異常気象、環境破壊、政治不信、景気後退・・・殺人予告・・・ほんとうに愛は地球を救えるんだろうか。。。



部屋に着いてとりあえずテレビを付けたのは言うまでもない。チャンネルはもちろん日本テレビ。毎回ヒューマニズムに訴えるストーリーはずるいよね(;_;) てゆうかワシャ仲間由紀恵さんに会いたかったよ。