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2009/01/30

映 ルパン三世 GREENvsRED

2008年4月発売【ルパン三世生誕40周年記念作品】OVA/★1点


時間軸がバラバラで、物語の主になるものもなく、曖昧で象徴的と、非常に難解なストーリーになっています。これを観て理解できる人がいるのだろうか。観終わって感動する人が何人いるだろう。奇を狙ったつもりだろうが、完全に「奇をてらっている」-1点。自己満足というかマスターベーションというか、こんな作品を作ってしまって、ルパンファンからブーイングの嵐だろう。

ルパン三世の中で、いまだにダントツ一番人気なのは、やはり宮崎駿の「カリオストロの城」だ。そりゃ、一部のマニアからは「あんなのルパンじゃない」という声も聞くが、ワシにいわせれば、むしろあれ以外ルパン三世じゃないと思っている。30年前の作品にもかかわらず何度観ても感動させてくれる。



余談だが、これはカリオストロ城の元ネタになったといわれる、フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた『モンサンミシェル』という修道院(干満の差が15メートル以上もあり引き潮のときしか陸橋が現れない)

最近は「もう一度観たい」と思える作品が少なくなった。大変さみしいことだ。

個人的アニメベスト10を思いつくままにざっと上げてみるとこんな感じ
(年代順)
1977年『家なき子(TV)』チーフD:出崎統、作画監督:杉野昭夫
1978年『未来少年コナン(TV)』宮崎駿
1979年『ルパン三世(カリオストロの城)』宮崎駿
1979年『銀河鉄道999(劇場版)』りんたろう
1986年『天空の城ラピュタ』宮崎駿
1998年『カウボーイビバップ(TV)』渡辺信一郎
2003年『東京ゴッドファーザーズ』今敏
2004年『雲のむこう、約束の場所』新海誠
2006年『涼宮ハルヒの憂鬱(TV)』石原立也
2007年『ストレンヂア 無皇刃譚』安藤真裕

2009/01/27

映 Xファイル2

2008年/アメリカ/★★★★★★★7点


超常現象ブームの火付け役的番組「Xファイル」のモルダーとスカリーが帰ってきた。すでにFBIを退職していた二人だったが、ある誘拐事件をきっかけに呼び出されることになってしまう。

ことのあらましがビジョンとして見える神父の証言をもとに捜索をすると、雪原の下から男性の腕が発見された。そしてさらなる誘拐事件が起り、氷の下からバラバラの遺体まで見つかる。はたして老人は本当に霊視が出来るのか! 犯人は何の目的で殺害を繰り返すのか! 危険をはらみながら徐々に謎が解けてゆき、衝撃の事実が明らかになる!

怖いですねー。ショッキングですねー。かなり引き込まれます。二人とも歳こそとっていますが、相変わらずの名コンビです。ただ、UFOだの心霊だのという超常現象的な部分は抑えられていますので、そのつもりで観ると肩すかしを食らうかもしれません。

きょうの映画の一言「あきらめるな」

2009/01/17

映 マタンゴ

1963年/東宝(カラー作品)/★★★★★★6点


嵐によって遭難した豪華ヨットは霧に包まれた無人島に漂着した。食べ物はほとんどなく、あるのは不気味なキノコばかり。やがて食料不足などからお互いがいがみ合い、ひとり、またひとりと禁断のキノコを食してしまう。極限状態の人間のエゴイズムを鋭くえぐり出した特撮怪奇ホラー。

怖いですねぇ、醜いですねぇ〜、美味そうですねぇキノコ。いま観ると突っ込みどころがかなりあります。幼稚なカメラワーク、ちゃちな特撮、怖さを一生懸命演出していることも伝わってきます。いまでは使わないセリフや当時の社会背景が相まって、なんとも不思議な魅力を醸し出しています。

マタンゴは、設定では吸血怪人ゆえ人を襲うのだそうだが、鳥さえ近づかない無人島なので、やがて共食いが始まりいつか絶滅してしまうのかもしれない。そしたらキノコだけが生息し続けるわけだ。そしてまた誰かが流れ着いて・・・マタンゴは永久に不滅です!

ロケは伊豆大島と八丈島で行われたそうですが、いたるところにマムシやムカデ、害虫がいて、スタッフや俳優は苦労したとか。

2009/01/13

映 ヘルボーイ2

2008年/アメリカ/★★★★★★6点


アメコミ人気シリーズの映画化の続編。あの赤鬼をイメージしたヒーロー「レッド」が帰ってきた。全身真っ赤で、根元だけの切り株状の角、関取を思わせるちょんまげ、長い尻尾、そして最大の外見的特徴は、溶岩が固まって出来たような巨大な右腕だ。

VFXを駆使した特殊映像は見事です。ストーリーはコミカルな部分も多く、なかなか楽しめる作品に仕上がっています。ただ前作と比べると主人公のロン・パールマンが年取ったせいか、かなりやつれて見えます。巨漢が売りなんだから、着ぐるみでも特殊メイクでも使ってもっとハツラツとして欲しかったです。

発火少女や半魚人をはじめ個性豊かなキャラクターが多数登場して、オドロオドロしくも摩訶不思議な世界を堪能できます。監督は『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロです。このひと名前からしてもホラーっぽいわけで、切れるも出るトロトロ・・『血がぁ』って感じです。

2009/01/10

音 音故知新



よく『演歌』と聞くと「古くさい」とか「どこがいいの」とか「みんな一緒に聴こえる」という人がいる。先日、知り合いの女性が友達に自分のiPodを見せたら「入れてある曲が古い」と笑われたそうだ(演歌ではないが)。

しかし、よく考えてみてほしい。曲は古くなったりしない。錆び付いたのは自分の感性だということを。誰だって自分に合った好きな曲や音楽のジャンルがある。それは思い出とリンクしている場合もあるし、メロディーラインが自分好みだということもあるだろう。

歌詞の内容が好きだったり、そのアーチストのものだったらなんでもよかったり、果ては音さえしていれば、波の音でも線路の音でも、街の雑踏でも心地よかったりする。それを、50年前の白黒テレビと、いまの大画面薄型テレビの性能を比べるように笑ったその人こそ、希薄な価値観しか持っていないとあわれに思ってしまう。

最近の音楽がダメだといっているわけではない。今の曲だって心を打つ良いものはたくさんある。しかし、それをただ追いかけるだけで「古いものは悪しきもの」「過去のものはダサイもの」と感じてしまう人たちがたくさんいることも現実だ。

流行っているものがあれば、みんなが認めているものなのだから、それが一番良いものだという安直な気持ちで求める。時が経てばルーズソックスや、かかとが20センチもある靴のように下駄箱にも入らず消えてゆく。その行動の中に自分というものはどこにもいない。

もし、そのiPodの中にモーツアルトやシューベルトなどクラシック曲がギッシリ入っていたとすればどうだろう。その友達も笑うどころか「スゴいね」と尊敬のため息を漏らしたに違いない。とっても古い曲にもかかわらず。

最近、Jポップにラップ系のものが多くなった。言葉遊びというか、あれはあれでなかなかシャレていてノリもいい。しかし聴いていると、どうも「トニー谷」がかぶってきてしまって、カッコいいというよりも、むしろ滑稽な感じがしてしまうのは歳のせいざーんす。

2008/12/28

映 七瀬ふたたび

2008年/NHKドラマ/★★★★★★★7点


「時をかける少女」を代表作とする筒井康隆原作のSFテレビドラマ、全10話。1972年に同じNHKで『タイム・トラベラー』というドラマがあり(「時をかける少女」が元)子どものころ夢中になって観ていた覚えがあるが内容はさっぱり思い出せない。

この「七瀬ふたたび」も、マジーメな感じのするNHK臭さプンプンの出来で、たいへん楽しく観させていただきました。主演の蓮佛美沙子さんは清純な感じで好感がもてるし、ヒーロー役の塩谷瞬クンは、イケメンだしカッコいいです。大河ドラマにせよ朝の連続テレビ小説にせよ、さすがNHKはキャスティングにこだわっている印象をうけます。

超能力(未知能力と呼んでいる)で、人の心の声が聞こえてきてしまう火田七瀬(テレパス)を軸に、予知能力、透視能力、念動力、時間移動などの能力を持った人たちの心の葛藤を描いています。自分たちの存在意義を確かめるために謎を追い求める超能力者たちと、その力を利用しようと企んでいる者たちの思惑が複雑に絡み合って次々と事件が起ります。

NHKの青春ものにしては、ラストがかなりシリアスです。くやしいというか、つらいというか、せつないというか、それでもうまくまとめてあります。(ちょっと納得がいかないところもあるけど)

いやー、こういう超能力もの好きなんです。では、現実に「エスパー」はいるのか! 「いない」という懐疑論者は「いままで疑う余地のないそういった人物は誰一人、世に出ていない(自称はいるが)」といい、「いる」という人は「あるとしないと説明がつかない事象が多すぎる。いても危険すぎて世に出るわけがない」という。

どんなことでも、一般的に「ないことを証明するほうが困難」だ。ひとつ見つければ「あることの証明」になるが、ないことを証明するには、そのすべてを調査しなくてはならない。これを「悪魔の証明」というらしい。いずれにせよ、世の中わかってないことがほとんどなのだから「ある(のかも)」としておいたほうが夢があっていいじゃないか。

2008/12/10

映 ディスタービア

2007年アメリカ/★★★★★★6点


学校で暴力事件を起こして自宅謹慎になってしまったケール。足首には監視システムを付けられ、外すことも自宅の敷地から出ることもできない。退屈しのぎに隣近所を双眼鏡でのぞいていたのだが、ある日、不審なものを見てしまう。

冒頭いきなりショッキングなシーンから始まりますが、そのあと中盤まではわりと軽いノリで「ラブコメ?」と思うほどです。が、しかし、後半になるとだんだん危険な香りがしてきて、かなりドキドキします。物語をわかりやすくするために、なにかと「事情」は省いてあるようですが、そのぶん内容が薄っぺらな感じがしないでもありません。

「命より大切な60GB」みたいなセリフでiPodが出てきますし、パソコン、ビデオカメラ、携帯電話等を連動させた現代っ子ならではの「のぞきテク」が見モノです。

2008/12/03

映 メトロポリス2035

2007年アメリカ/★★★★4点


でました!アルバトロスです。観たのがちょっと前だったため、いざ評価を書こうと思ったけど内容がよく思い出せませんでした。それくらい印象の薄い話ということです。

2035年の未来都市はよく整備され、犯罪も激減して人々は平和に暮らしていた。しかし身体の中にICチップを埋め込まれシステムによって管理されているその世界は、実は「そう見えているだけ」の虚構の風景だった。さらに悪者は脳を直接コントロールできるシステムを開発して世界の支配者になろうとしていたのだ!

ブルース・ウィリス似のハゲのおっさんが下級警察官で、地下組織のキュートなおねいちゃんと知り合い悪い奴をぶっつぶすというお決まりのパターンですね、はい。

アルバトロスにしては、VFXはかなり立派なものでした。話はそれなりにあって、まあまあ観れるんじゃないかと。ちなみに、さすがというかポスターに写っている人たちは出てきません(たぶん)。しかもこんなSWAT部隊みたいなカッコいいシーンもありません。(背景はまあそれっぽいです)

2008/11/28

映 アイアンマン

2008年アメリカ/★★★★★★★7点


同名マーベルヒーローの実写映画版。天才発明家が平和を守るため、自ら開発したパワードスーツを装着して活躍します。

「ジュラシック・プラネット」を観たあとだからではないですが、最新のVFXをふんだんに使ったド迫力の映像です。「中に入っている肉体が衝撃に絶えられないだろう!」などと野暮はいってはいけません。いろいろと秘密があるんです、きっと。

お話もわかりやすくしっかりしていて、アメコミ好きの方にはおすすめのたいへん楽しめる作品です。主人公役のロバート・ダウニーJr.がカッコいいし、秘書役のグウィネス・パルトローは魅力的です。エンドロールのあとワンシーンありますので、流れ出しても帰らないで最後まで観ましょう。なんと!そのシーンにだけサミュエル・L・ジャクソンが登場して意味深なことをいいます。これは次回作へのフリですね。楽しみです。

2008/11/25

映 ジュラシック・プラネット

2006年アメリカ/★★★★4点


冒頭、いかにも作り物っぽい宇宙船が惑星を背景に通過していきます(思えばこの時点で気づくべきだったのです)。SOS信号を受信してスタートレックのような転送で謎の惑星に降り立った一団。なぜか中世ヨーロッパのような町並みだ。兵士、科学者、医者らはこれからこの星の調査に入るらしい...と、いきなり恐竜が登場して、おいおい隊員の一人が食われてるよ。



恐竜のアップは作り物で、全身のシーンはCGなのだが、これが45年前の『アルゴ探検隊の大冒険』並のちゃっちい動き。「いまどきテレビゲームだってもう少しよく出来てるぞ」と突っ込ませるのが狙いとしか思えないほどの軽い恐竜は、リアル時と色まで違う。+1点。



そうこうしているうちに、謎の神殿にたどり着き、この星の本来の住人「カマキルゲ」登場! しかし星の過去を語ったのち、さっさと死んでしまう。どうやら隊員たちは実験のため(なんの?)、母船の艦長だか提督だかにハメられたらしい。爆薬数発で火山が噴火して地下の恐竜たちも壊滅させたが、生き残りが襲ってくる。隊員たちははたして無事帰還できるのか!

最初に転送してきた際、いなくなったという科学者たちの話はいっさい出てこないし、転送できるほど科学が進んでいるわりには武器はいまと変わらない自動小銃だし、なにかと突っ込みどころ満載の超B級映画でしょう。(エンドロールにNG集まであったので受け狙いで作っていると思われます)

アルバトロス系と違い、パッケージと内容がちゃんと一致していますので安心してご覧ください。

2008/11/22

映 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008年アメリカ/★★★★★★★7点


いわずとしれたインディ・ジョーンズシリーズの4作目。(前作『最後の聖戦』から現実も物語内も19年経っている)

今回は、歴史上その時代にナチスがいないので敵方はソ連(ボスはケイト・ブランシェット)。有名なロズウェル事件をからめ南米古代文明マヤやインカの秘宝「クリスタル・スカル」をめぐって激しい争奪戦を繰り広げる。

相変わらずのドキドキ、ハラハラ、ゲラゲラ、ビックリで終止楽しませてくれます。かなり老けたハリソン・フォードですが、激しいアクションで健在ぶりを見せつけてくれます。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のヒロイン「マリオン」役のカレン・アレンも再び登場。27年ぶりにもかかわらず、おてんばでとってもキュートな女性を見事に演じています。その息子役のシャイア・ラブーフもいい味を出しています。

本編は過去の作品と比べても遜色のない出来です。観ているうちに「これはもしやシリーズを息子に譲るのでは?」という気さえしてきます。そして、ラストの教会のシーンで、どこからともなくジョーンズのトレードマークの帽子が風に舞って息子マットの足もとへ(ヤッパリ)。それを手に取ったマットがかぶってバトンタッチと思いきや、ジョーンズ博士がさりげなく奪い取り、自分がかぶって去っていきます。

このラストは「もうシリーズは作らない」ということを示唆しているように感じました。それと「俺が主役だ、お前には譲らない」という、年功序列のハリウッドのよくない体質を垣間みたような気がしました。結婚式で自分の自慢ばかりの長い祝辞を述べるお年寄りのような、意固地なものを感じてちょっと後味が悪かったです。

だれか言えよ「自然じゃない」と「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」と。

2008/11/19

映 神霊狩/GHOST HOUND



Production I.G20周年記念として制作されたアニメーション作品。全22話。
九州のとある町を舞台に3人の少年と1人の少女の周りで起る不可解な出来事を、現世や幽世などの霊的世界と、それを脳科学やシャーマニズムなどの精神医療的検知からも説明している、とにかくやたら小難しく、それでいて素朴な感じのする「オカルトサイコホラー都市伝説」とでもいいましょうか。

そういった内容だけあって大変興味深かったですが、ただし、5話以上観ないと話が見えてきません(ワシは10話までよくわからなかった)。それゆえ、バラバラの話がつながってくると、ついのめり込んで観てしまいました。ラストも上手に締めくくっていて、なかなかの作品だと思いました。

なにが一番おもしろかったって、それは毎回最後の予告っぽい部分に入るナレーションです。

----訓練すれば、人は自由に夢の中で行動できるのだという。しかしフランシス・クリックは夢の解釈について、大脳新皮質に記録された無意味な記憶を消去するためのもので、意味などないと断じている。クリックにとって人の意識は脳内に起っている40ヘルツの共鳴現象でしかない。夢、夢のかたち、夢の世界、幽世(かくりよ)----

フランシス・クリック(1916年-2004年)イギリスの生物学者。DNAの二重螺旋構造の発見者。

2008/11/11

映 変身

2005年日本/★★★★★5点


映画「手紙」の原作者であり、現在、福山雅治主演の「ガリレオシリーズ」で大人気の作家・東野圭吾が原作のメディカル・サイコ・ミステリ。脳の移植手術を受けた青年の愛と苦悩をサスペンスタッチで描いています。主演は玉木宏と蒼井優。

絵を描くのが好きな若者・純一は、画材屋の店員・恵に憧れていた。思い切って声をかけ、モデルになってくれるよう頼み、二人は美しい湖のほとりへ・・・二人に恋が芽生え楽しく過ごすのもつかの間、純一はある事件に巻き込まれ頭に銃弾をあびてしまう。右脳の移植手術により一命を取りとめた純一だったが、いつしか自分でも制御できない別の人格に心が支配されていく・・・

監督が悪いのか演出なのか、とにかくダメダメです。作品のテーマである「心を乗っ取られる苦悩」というものが全然伝わってきません。カメラワークや構成が幼稚でせっかくの名作が台無しといった感じです。前半(回想シーン)は、甘酸っぱい感じでいいのですが、途中から部品を適当に並べたような雑な作りです。

とはいえ蒼井優さんの献身的な演技には好感が持てましたし、ラストのガラス越しのシーンは胸にくるものがありました。+1点。

2008/11/09

映 レッドクリフ Part I

2008年アメリカ・中国・日本・台湾・韓国/★★★★★★★★8点


三国志の中でも有名な「赤壁の戦い」を中心に描かれた超スペクタクルアクション巨編。周瑜(トニー・レオン)、孔明(金城武)をはじめ、曹操、孫権、趙雲、甘興、劉備、魯粛、関羽、張飛とみんなで出てきます。監督はあのジョン・ウーで、制作費ひゃくおくえーんをかけたビッグスケールです。

実はワシは、三国志を読んだことがなく、物語や登場人物も断片的にしか知識がなかったのでやや不安でした。しかし、そんな人でも大丈夫、ストーリーは大変わかりやすくしてあります。

時は奇しくも西暦208年三国時代。蜀(しょく)国が反逆と見なされ魏(ぎ)の曹操軍に攻め込まれます。敗退した蜀は、孔明の計らいで、呉(ご)と同盟を結びます。呉に対しても「反逆」という大義名分ができた魏(ぎ)の曹操は、世界征服、いや国家統一を果たすため蜀、呉の連合国に侵攻。目指すは「赤壁の砦」その数、戦艦2000隻、総勢80万。迎え撃つは連合軍のたった5万。圧倒的な兵力の差がある中ではたして勝算はあるのか! 実は曹操が侵攻する理由は、思いを寄せる一人の女性を我がものにするためでもあった。

と、ここまで盛り上がっておいて、思いっきりいいところでスタッフロールが・・・えええぇぇぇ!二部作なの?これ! しらなかった...or2

トニー・レオンをはじめ豪傑どもが、とてつもなくカッコいいです(特に関羽)。まさに血がたぎるといった感じでしょうか。まあ物語ですからどこまで史実に基づいているかはわかりませんが、とにかく男だったらぜひ観るべきです。

金城武の孔明は、イメージが違っていましたが、演技力のせいでしょうか観ているうちにすぐなれました。この人、日本国籍なんですね。日本人の父と台湾人の母をもつハーフで、日本語、台湾語、北京語、広東語、英語を流暢に話せるなんて、いったいどういう頭の構造をしているんでしょう。演技力もさることながら語学力がゆえに、いまや国際的に引っ張りだこの大スターです。

2008/11/06

映 シャッター

2008年アメリカ/★★★★4点


タイのホラー映画「心霊写真」を落合正幸監督がハリウッドでリメイク。以前日本で仕事をしていたことのあるプロカメラマンのベンは、新妻ジェーンとアメリカで結婚式を挙げたあと、ハネムーンと仕事を兼ねて再び日本へ。深夜、ジェーンが運転する車が、突然目の前に現れた女性を轢いてしまった・・・はずだったが、遺体はなく事故の形跡もない。それをきっかけに二人の周りで次々と起る不気味な出来事。

正直いってあまり怖くないです。なんか、昔の恐怖ドラマのような雰囲気があります。内容が無いよーというか、演出がチープというか、椅子に座った人の肩をつかむと、ミイラの首がガクッとなってってぇ、いまどきインディーズ作品でも使わないでしょ。(ミイラ化するまでほったらかしの家の玄関開きっぱなしだし)

奥菜恵という女優さんが幽霊役で熱演しています。また、山本圭が霊能者役でほんのちょっと出演しています。さらに宮崎美子が出演しているはずなのですがどうやらカットされたようです。舞台は最初と最後だけがアメリカで、あとはほとんど日本です。その点は親近感が持てておもしろかったです。+1点。英語がやけに流暢で、日本語が片言の日本人にバンザーイ!

2008/11/04

映 チーム・バチスタの栄光

2008年/日本/★★★★★★6点


現役の医師、海堂尊の同名小説の映画化。バチスタ手術とは、延びてデカくなってしまい、うまく機能しない心臓の一部を切り取り、その分つめて小さくするというもの。一度心臓を止めるため危険がともない非常に難しい手術とされる。その難しい手術を26回連続で成功させて来た「チームバチスタ」。しかしその後、連続で3回失敗してしまう。手術は成功例と同じように完璧だったのに、術後なぜか患者の心臓は再び鼓動することはなかった。

医療ミスなのか偶然か、あるいは故意によるものなのか。その調査を依頼された神経内科講師の女性医師(竹内結子)は、厚生省から派遣された役人(阿部寛)と共に術死の謎に迫る。大病院を舞台にした医療ミステリー。手術中、むき出しの心臓が何度も出てきます。あれはいったいどうやって撮影しているのでしょう。グロいといえばそうですし、神秘的といえばそんな気もしますが、それにしてもリアルです。

全体的なイメージとしては「出来のいい火曜サスペンス」といった感じでしょうか。劇中、阿部寛の食事を見て竹内結子が「うどんとそばを一緒に食べておいしいんですか?」という問いに阿部が「うどんをおかずにそばを食べてるんです」と答えるセリフには笑いました。

2008/11/03

映 自虐の詩

2007年/日本/★★★★★★6点


業田良家原作の4コマ漫画を中谷美紀、阿部寛らが熱演。薄幸なヒロインと元ヤクザが織りなすコミカルでハートウォーミングな物語。一番のみどころの「ちゃぶ台返し」が笑えます。

2008/11/02

映 ツンデレ




ワシはアニメが好きだ。映画とアニメが手元にあるとついアニメのほうを観てしまう。何よりも気楽に観れる気がするのだ。おそらくアニメで育った最年長世代ということも理由のひとつかもしれない。だからといってオヤジオタクでは、決してない(キッパリ)。同年代のオヤジたちよりちょっとだけ理解があるに過ぎない。

少し前から「ツンデレ」という言葉が流行っている。これは極端に気温が低く植物などが育ちにくい地域の・・・すいません。ツンツン、デレデレの略で、普段は勝ち気な性格だが、ある条件下ではしおらしくなってしまう性格で、いわゆるオタク用語を起源とする。

その代表格は、ワシが知っているかぎり『ゼロの使い魔』の(ルイズ)であり、『灼眼のシャナ』の(シャナ)である。『涼宮ハルヒの憂鬱』の(ハルヒ)もそうかもしれない。しかもこの3キャラクターは、性格ばかりか顔までよく似ているのだ。若者が見れば「ぜんぜん違う!」というだろうが、普通のおじさんおばさんには見分けがつかないだろう。

「ちっちゃくて強くて元気、ときどきしおらしくなる」そんな女の子がいまの若者の理想の女性像なのかもしれない。

2008/11/01

映 名探偵コナン ─戦慄の楽譜(フルスコア)─

2008年日本/★★★★★★6点


今回は音楽家絡みのお話。いつもは出向いた先で事件が起るという、偶然とは思えないほどの都合の良い展開を見せるわけですが、今回は事件が起ってからコナンが首を突っ込んでいますから自然といえば自然です。音楽アカデミーでピアノが爆発して練習中の2人が死亡、1人が大けがをします。そしてさらに次々と、そのアカデミーの生徒が・・・

単行本の1話をおもーいっきり引き延ばしたような若干盛り上がりに欠ける内容でした。驚くべきトリックがあるわけでもなく、激しいアクションがあるわけでもなく、新一の名推理が冴え渡るわけでもなく、まあ比較的おとなしい部類ではなかったかと思います。(人が4人も死んで建物が23回も爆発してかああああぁぁぁ!)

しかしなんですな、こうなってくるともうほとんど水戸黄門状態で、毎回安心して楽しんで観ていられます。キャラクターが歳をとらない設定は連続ものだからしょうがないとしても、そろそろ蘭と新一は、時々は逢えるようにしてやったらいかがでしょうか(以前、灰原が解毒剤の試作品を作ったようですし、あれを少し発展させればよろしいかと)。でないと、蘭がちょっとかわいそうです(てゆうか、いい加減気づくだろ)。

ちなみに主題歌は、ZARDの「翼を広げて」です。

2008/10/29

映 片腕マシンガール

2007年/日本・アメリカ/★★★3点


女子高生が弟の仇を討つため失った左腕にマシンガンを装着して大暴れ。超B級スプラッターアクションギャグコメディ。グロテスクでチープな残虐殺戮シーン満載です。海外および国内でカルト的な人気を博したそうですが・・・

テンプラ、スシ、ニンジャ、ヤクザなど偏った日本のイメージが盛りだくさんです。いまやこういう映画もアリということでしょう。キルビルとかが好きな人にはいいかもしれません。主人公の腕が油に突っ込まれて天ぷらになってしまうシーンについ笑ってしまったので罰として+1点。