2005年日本/★★★★★5点
映画「手紙」の原作者であり、現在、福山雅治主演の「ガリレオシリーズ」で大人気の作家・東野圭吾が原作のメディカル・サイコ・ミステリ。脳の移植手術を受けた青年の愛と苦悩をサスペンスタッチで描いています。主演は玉木宏と蒼井優。
絵を描くのが好きな若者・純一は、画材屋の店員・恵に憧れていた。思い切って声をかけ、モデルになってくれるよう頼み、二人は美しい湖のほとりへ・・・二人に恋が芽生え楽しく過ごすのもつかの間、純一はある事件に巻き込まれ頭に銃弾をあびてしまう。右脳の移植手術により一命を取りとめた純一だったが、いつしか自分でも制御できない別の人格に心が支配されていく・・・
監督が悪いのか演出なのか、とにかくダメダメです。作品のテーマである「心を乗っ取られる苦悩」というものが全然伝わってきません。カメラワークや構成が幼稚でせっかくの名作が台無しといった感じです。前半(回想シーン)は、甘酸っぱい感じでいいのですが、途中から部品を適当に並べたような雑な作りです。
とはいえ蒼井優さんの献身的な演技には好感が持てましたし、ラストのガラス越しのシーンは胸にくるものがありました。+1点。
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