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2008/11/22

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008年アメリカ/★★★★★★★7点


いわずとしれたインディ・ジョーンズシリーズの4作目。(前作『最後の聖戦』から現実も物語内も19年経っている)

今回は、歴史上その時代にナチスがいないので敵方はソ連(ボスはケイト・ブランシェット)。有名なロズウェル事件をからめ南米古代文明マヤやインカの秘宝「クリスタル・スカル」をめぐって激しい争奪戦を繰り広げる。

相変わらずのドキドキ、ハラハラ、ゲラゲラ、ビックリで終止楽しませてくれます。かなり老けたハリソン・フォードですが、激しいアクションで健在ぶりを見せつけてくれます。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のヒロイン「マリオン」役のカレン・アレンも再び登場。27年ぶりにもかかわらず、おてんばでとってもキュートな女性を見事に演じています。その息子役のシャイア・ラブーフもいい味を出しています。

本編は過去の作品と比べても遜色のない出来です。観ているうちに「これはもしやシリーズを息子に譲るのでは?」という気さえしてきます。そして、ラストの教会のシーンで、どこからともなくジョーンズのトレードマークの帽子が風に舞って息子マットの足もとへ(ヤッパリ)。それを手に取ったマットがかぶってバトンタッチと思いきや、ジョーンズ博士がさりげなく奪い取り、自分がかぶって去っていきます。

このラストは「もうシリーズは作らない」ということを示唆しているように感じました。それと「俺が主役だ、お前には譲らない」という、年功序列のハリウッドのよくない体質を垣間みたような気がしました。結婚式で自分の自慢ばかりの長い祝辞を述べるお年寄りのような、意固地なものを感じてちょっと後味が悪かったです。

だれか言えよ「自然じゃない」と「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」と。

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