2008/04/12
社 チベット
聖火リレーが世界各地で妨害にあっている。チベット騒乱をめぐり、中国の人権弾圧に対しての非難の現れだ。また危険回避のための聖火リレーボイコットや、長野市などでも、リレーの中止を求める電話が殺到しているという。
今回のチベット騒乱の情報は曖昧で、詳しいことはわかっていないそうだが、そもそも原因は世界中で起こっている「独立運動」のひとつだと思っていいだろう。チベットはもともと遊牧民族国家で7世紀に建国された。その後王朝がなんども入れ替わり(どこの国でも同じだ)、17世紀に清国に服属されたが、100年ほど前、清が滅亡すると、また独立国家になるための運動が盛んになった。1950年に中国が進駐してきてあらためて統治されてしまい、1956年に「チベット動乱」が勃発したが、59年に鎮圧されダライ・ラマ14世がインドに亡命。現在に至っている。
ようするにずっと前から「独立したい」と訴えてきたのだ。ワシなどは「好きにさせてやればいいのに」などと思ってしまうが、事はそれほど単純なものではないのだろう。
だからといって聖火リレーを妨害するのはおかしな話で、選手には悪いが各国でよく話し合って、抗議の意味で「やめないとやめちゃうよ」っていってみるとか、国連やオリンピック委員会のほうから「ちょっとまずいんじゃないの」っていうとか、いろいろあるでしょう。
結局人類は太古の昔から国取合戦が好きなわけです。このままだとジョン・タイター(未来人)の予言通り中止になっちゃうよ。
写真:チベット自治区はこんなに広いのだ(日本の3倍以上)。でも、こうやってみるとたしかに中国の一部だ。
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