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2008/04/14

昭和村



昭和の風情を盛り込んだ飲み屋などのお店が繁盛していると聞く。映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』も好評だったようだ。たしかにいまとちがってあの頃は、人々の暮らしもどこかしら暖かいものがあった。

高度成長時代。敗戦から苦労して立ち直り(ワシは知らないが)、魔法のような便利な家電が普及しはじめ、国民全体が共通の話題に沸き、そもそも人々が皆、熱く優しかった。

いま考えるとノスタルジックだが、素直にいい時代だった。いい時代だったからこそ“あの頃に帰りたい”せめて雰囲気だけでももう一度味わいたいと、当時を生きた人は思うのだろう。

愛知県犬山市に『明治村』というのがある。かなり大きな敷地に明治の街並がそのまま再現してある。いっそのこと東京の郊外にでも広大な土地を買い占めて『昭和町』でも作ったら面白いと思ってしまった。

家や町並みも再現して、駄菓子屋があり飲み屋や食堂があり、映画館では当時のものを上映している。そこを訪れる人は現代のものは持ち込み禁止、もちろん携帯電話なんてもってのほかだ。



などと思っていたら、岐阜県美濃加茂市に規模は小さいながら『日本昭和村』というテーマパークがあった。こちらは昭和初期の里山をイメージしてつくられたのだそうだ。名誉村長はあの「中村玉緒さん」。ワシがいっているものとは少しちがうが、こちらはこちらで風情があって懐かしく思う人がいるのだろう。

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