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2008/09/04

リスカ



リストカットをする若者が年々増えているそうだ。主に自分の手首を切る行為で「リストカットシンドローム(手首自傷症候群)」ともいう。「そんなんしたら痛いやないけ、血ぃでるでぇ、頭おかしいんちゃうか」などと思うのはワシを含めて年配の証拠。そう!言葉は悪かったがあたま(心)の病気なのだ。それだけ現代の若者のココロは追いつめられているということなのかもしれない。

多くの場合彼女等(女性の方が多い)は死のうとして切っているのではなく、切った痛みや溢れ出る血液を見て生きている実感を得たり、孤独から周りの人に心配してもらったり注目を集めたいという気持ちで、つい切るのが癖になってしまう場合が多いという。

ピアスをしている人を見ただけでも「親からもらった大事な身体を傷つけて」などといっているワシは注射が怖い。どうも痛みに対して極端に弱い性格、言い換えれば“ガマン弱い”ようだ。そんなワシからすればリストカットは“あり得ない行為”としか思えないが、ピュアな心を持った若者はどうやらそれ以上の苦悩を抱えているようだ。

主な理由を以下にリストアップ(フフン)しておきます。(参考ページから引用です)
・血を見るのが好きだから・血を見ると安心する・血を見るとスーっとする・血を見るとスッキリする・落ち着く・辛い現実からの逃避・鬱や不安からの逃避・自己陶酔・悪い自分への罰・リスカは迷惑をかけないですむから・生きていくため・自殺はしたくないから・自殺は恐いから・死にたいから・生きたいから・怒りや興奮を静めるために・復讐のため・生きているのを感じるために・感情を表すために・構って欲しいから・楽になれるから・助けて欲しいから・注目されたいから・優しくされたいから・甘えるため・周囲の人をコントロールするため・心配されたい・愛情を取り戻すため・快感・血が流れるのが楽しい・やり終えるため・自分が死んでいるような気がする・寂しいから・死への憧れ・死への恐怖・ストレス解消・心のガス抜き・自分を見て欲しい・認めて欲しい・自己破壊願望・自己消滅願望・擬似自殺・達成感を味わうため・満足するため・大きな自己破壊を食い止めるために・自分以外を傷つけないために・自分自身の分身を切るため・自分自身の証明・強くなるため・優しくなるため・クライシスコール・自殺願望があることを伝えるため・他者への復讐・勲章・醜い血を流したい・憎き親の血を抜きたい・頭の中から命令される・自我機能を回復するため・精神安定剤・安定剤 ・眠り・歯止め・確認 ・償い ・戒め ・罰・リセット・出発 ・涙・無言の叫び ・明日への繋ぎ・僕が僕であるために・私が私であるために
誰も全部は読んでないと思いますが(ワシも読んでない)、ざっと見渡すと、孤独、不安、空虚なイメージを感じます。ワシが学生の頃、電車通学でときどき包帯をしてつり革を持っている娘がいました(してる日としてない日がある)。ニュアンスからすれば近いものがあるでしょう。しかしそれが現代は切実だということです。若者たちは社会に対して警鐘を鳴らしているのかもしれません。



おとといの夜のNHKでアフガニスタンで殺害された伊藤和也さんの事件を受けて、NGOの日本人スタッフ7人全員を帰国させるというニュースをやっていた。NGO代表者は「本当は引き上げるべきではない、アフガンの人々に申し訳ない」と悲痛な面持ちで語っているのを見て、“そこまで情熱を持ってやっているんだ”ということを知り、ワシは心を打たれた。が、しかし! その項目は番組中一度きりで、「ロシアの関取が大麻を吸った」のニュースは、時間中4、5回はやっていた。

人種も宗教も国境も関係ない、困っている人たちがいるんだから手を貸してあげるのが当たり前だろうという純粋な気持ちで頑張っていた日本人が、戦争をやっているキチガイに殺された。それにより不本意だが、引き上げなくてはならなくなったメンバー達の心境。そんな重大な問題提議をしているニュースはサラッと1回で、代議士の嫁がちくわを万引きした並にどうでもいい(相撲ファンには申し訳ないが)、相撲取りが大麻を吸ったことをしつこく流すNHK。国営放送が聞いて呆れる。手首でも切って反省してほしい。

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