2006年アメリカ/★★★★★★★★8点
543名の命を奪うというフェリーの爆破テロ事件が発生。捜査に乗り出したATF(アルコール、タバコ、火器取締局)のダグは、ある被害者の女性の遺体をみて何かを感じずにはいられなかった。捜査の腕を買われFBIから呼ばれたダグがそこでみたものは! 衛星を使った超ハイテク監視システムだった。
決まったエリア内であれば、たとえ建物の中であろうと克明に映像を見ることができるシステム。ただし、現在からさかのぼって4日と6時間前の映像しか見ることができない(巻き戻したり早送りはできず現在の時間と平行移動)。そこでダグは被害者の女性クレアがまだ生きているところを見る。システムを見ていればいずれ犯人はわかるだろう。しかしそれではクレアやフェリーで死んだ人たちは帰ってこない。過ぎてしまったことなのだからどうしようもない。何もできないいらだちの中でシステムに疑問を持ったダグはFBIのスタッフを問いつめると、さらに驚くべき事実が!!
デンゼル・ワシントンがタフで敏腕な捜査官を見事に演じています。謎を追う地道な捜査から、ハイテクな衛星監視システム、そして時空がらみのパラドックス。物語がどんどんステップアップして盛り上がります。「ああ、あの時。そうだったんだ! やっぱり!」ラストに向かって絶望と期待が交錯します。うぉおおおおぉぉぉ!!!どうなってしまうんじゃぁあああぁぁ!!!
細かいところまで気を使った脚本が上手いです。とくに布石の張り方が見事で、何でもない事柄が後で重要な意味を持ってきます。タイムパラドックスについてツッコミたくなりますが、深く考えてはいけません。なにせデジャヴなんですから。
クレアを演じているポーラ・パットン(あまり有名ではない)が魅力的でした。それとFBI捜査官役のヴァル・キルマーも老けて太って渋くなってかっこ良かった。
3 件のコメント:
不幸にも劇場で見損ねてDVDになってから観ましたが良かったです。決して派手な構成ではないんですが見入ってしまいました、おっしゃる通りちょっとした行動が後にああ、こういう事ね?って・・・。
だだ未だに良くわからないのが最後のシーンでデンゼル・ワシントン演じる捜査官がうずくまってるクレアに初めて会った際の表情というか台詞はないんですが、まるで“もしかして君って・・ええ?まさか・・・”こんな感じに自分には聞こえて来たワンカット、アレも自分が思う以上に何かあるのか・・・・どうなんでしょう(・-・?)
ダグは「どこかで会った?」と言っていますね。さらにそのあと、車に乗り込んでエンジンをかけるとカーラジオからビーチボーイスの「DON'T WORRY BABY」が流れて、ダグは???一瞬、固まります。この曲は車で川にダイブする直前(同じくエンジンをかけたとき)流れていた曲です。意識がどこかでリンクしていたのかもしれませんね。まさにデジャブです。ちなみに冒頭のフェリーが爆発する直前にも流れてます。同時刻だから当然といえば当然なんですけど。
オバマ主演?
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