(2007日)★★★3点
妻を失った認知症の老人と、我が子を失った女性介護士のふれあいを通して人間の生と死を描いた劇映画。第60回カンヌ国際映画祭の審査員特別大賞「グランプリ」を受賞した。といっても、ワシには何も伝わってこなかった。
山林や農村のシーンが多く、美しい自然を舞台に生と死を問いかけたかったということはわかる。しかしながら意識して芸術的に作り過ぎである。台詞が少なく、声が小さく聞き取れない。無意味におもえるそれぞれのシーンがとにかく飽きるほど長い。内容や設定が説明不足であり、監督の「わたしは芸術的な感性が豊かでしょう」という声が聞こえてきそうだ。
そのわりにたいしたカメラワークも演出も感じられなかったし、冷えた身体を裸で温めあうシーンにはむしろ違和感を感じた。(ワシの感性が乏しいのかもしれないが)映画とは大衆娯楽であり万人に理解できるように作るべきなんじゃないかとワシはおもう。強いていえば美しい自然に+1点。
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