2008/08/22
社 行列
関東を中心に店舗展開しているラーメン屋で「ラーメン二郎」というのがある。ワシの部屋のすぐ近くにもお店があり、とにかくいつも、ホントにいっつも、20、30人の行列ができている。聞いた話によると味は濃厚で、分厚いチャーシューや野菜など具がてんこもりなのだそうだ。たしかにそばを通るといい匂いがしてきて、思わず食べたくなるのだが、決まって行列ができていて断念してしまう。
おいしい食べ物屋は遅くまでやっていないという法則通り、灯りが点いているのに順番待ちの人がいないときは、すでに「本日は終了しました」の札が掛かっている。チャーシューといえばワシの大好物の一つなので、いつかは食ってやろうと思ってはいるのだが、そもそもワシは並ぶのが嫌いなのでおそらく一生食べられないかもしれない。
先日のiPhoneもそうだが、とにかく都会の人はよく並ぶ。人気ゲームソフトやコンサート、話題の商品やテーマパーク、とにかく何でも並ぶ。そもそも人が多すぎるのか、それとも東京が一番!自分が最初に手にしないと気が済まないのか知らないが、後でも買えるものや、欲しくもないものまで並んでしまう。行列ができているととにかく後ろについてしまうらしい。まるで土間に転がっている煎餅のカケラに集まってくるアリンチョのように。
きっとテレビで紹介されれば“イワシの頭”にだって行列を作るだろう。よくいう都会は刺激的で毎日が楽しくてしょうがないとか、時間がいくらあっても足りない、なーんていうのは全然ウソで、みんな話題性に乏しく暇を持て余しているのかもしれない。先日、東京の若者を対象としたアンケートに「休日は何をして過ごすか」というのがあったが、ダントツで「家でゴロゴロしている」だった。意外な結果に妙に納得してしまうワシだった。
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3 件のコメント:
自分等の様な人生の折り返しに来ている人間から見て、最近の若い子やそれより少し下の年代の人たちの楽しみに対する接し方が変わって来ている様な気がします。自分の子供等もそうですが(実は若くないが嫁もそうだったりする)与えられてそれで遊ぶ、つまりテーマパークみたいに遊ばせてくれる所でなければ遊べない、“おもちゃ”も売られているおもしろそうな物を入手してそれで遊ぶだけ、公園でもしかり、遊具が無ければ遊べない・・・。だから楽しみもすぐに枯れてしまう。じゃ自分は?むろんテーマパークでも遊ぶのも嫌いじゃない、“おもちゃ”も売られている物を買って楽しむだけでなく身近にある物を利用して何かを作って遊ぶ、公園では?遊具が無ければ別にそれはそれ、広い芝生があれば十分、ボール1つあれば何か工夫して遊べる、そんな当たり前の事が出来なくなって来ている様に思う、テレビも好きだがラジオの音からすべてを頭の中で具現化するそんな楽しみも大好きだ。与えられ過ぎる事によって自分等の大事な機能が少しずつ削られて行く様な気がする。便利とか、安全とか人に優しいとか言われ、知らず知らずのうちにバカに仕立てられている様な気がする。
まったくその通りですね。いまあるものを工夫してなんとかするという知恵が失われつつあるので、もしいま大災害が起きて原始の生活に戻ったらほとんどの人が生き残れないんじゃないでしょうか。
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