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2008/06/24

大きくて小さな宇宙



以前、太陽と地球の位置関係の話を書いた。太陽をソフトボールだとすると、そこから10メートル離れて1ミリの砂粒が地球というやつだ。その1ミリの砂粒の中にさらにホコリともいえない67億人近い人が生きている。「1ミリの中に67億!」まさにビフィズス菌状態だ。

では、その人間はというと当然、細胞からできているのだが、突き詰めれば元素ということになる。水素とか酸素とかいうあれである。元素は現在公認されているだけで110種類、発見されているものを含めれば118種類と、意外に少ない。

ではでは、さらにその元素はというと原子というものからできている。原子は一定の質量を持ち元素を構成している。その大きさは100億分の1メートル。言い換えると1億分の1センチ、1ミリの1000万分の1といったほうがわかりやすいかもしれない。とにかくとてつもなく小さい(見たんかといわれると困るが)。



で、原子はというと、中心に“原子核”があり、その周りを“電子”が回っている。原子核は陽子と中性子でできていて大きさは1000兆分の1メートルほど。陽子や中性子ともなるとさらに小さく、セロがもう一個ついて1京分の1メートル(自信がないが)といわれている。

想像がつかないのでわかりやすくいうと、直径100メートルのドーム競技場が原子だとすると、その中心に1ミリの原子核が浮かんでいるという比率だ。ようするにスカスカなのだ。ここまで読んで「なんだ原子の世界も宇宙に似ているなぁ」と思った人はスルドイかもしれない。原子核と電子の間は真空なのだそうだ。そりゃそうだ。原子の大きさに対して原子核や電子の大きさは極端に小さい、しかも飛び回るには空間が必要だが、物質の最小単位が原子自体なのだから、その隙間に他になにが入ることができよう。

単位をそろえて、まとめるとこうだ。(すべて約)

太陽の直径=14億メートル
地球との距離=1500億メートル(太陽100個分)
地球の直径=1300万メートル(太陽の100分の1)

ヒト=1.7メートル(全人類が手をつないでも太陽には全然届かない)

原子=100億分の1メートル
原子核=1000兆分の1メートル(原子の10万分の1)
陽子・中性子=1京分の1メートル(たぶん)



ひょっとするとその原子の中には、われわれが住んでいるのと同じような宇宙が無数に拡がっているのかもしれない。それぞれに銀河のようなものがあり太陽系があり地球があり、人のようなものがいて原子からできている。わたしたちが生きているこの次元もそんな宇宙のひとつなのかもしれない。そもそも時空を考えたとき“大きさ”なんて、何の意味も持たないのだろう。ましてや「きょう彼氏にふられた」だの「夕飯が素うどんのみだった」などの不幸は、とるにたらない出来事だからすぐに忘れたほうがいいでしょう。

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